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音楽を聴くという体験。


もう1週間経った。なんか今週は早かったような。

さて、前回、音楽聴くのをやめてみる。という動機の話をした。
今日は1週間を通して感じたことを書いてみようと思う。

わたしは今まで人生の中でいろんなことを試みる際に、0→100もしくは100→0を最初から自分に課しては、もれなく失敗してきた。
いきなり全てをやめる、という方針は自分には向いていない。

というわけで、まずは、通勤中に音楽を聴くのをやめてみた。
家を出てから最寄りの駅まで、電車の中、電車を降りてから職場まで。帰路も同様。

まず気がついたのは、朝から音を詰め込まないでいると、頭も身体も案外と楽だということ。
何を聴くか決めなくていいこと、聴いてる曲が自分の気分と微妙に違うという感覚がないこと、外の世界を遮断している感覚がないこと。
いろいろな気づきがあった。

通勤中に聴かないでいると、帰ってからも自然と音楽を聴かない日々が数日続いた。
何か書いてる時、家事している時。
何かを聴かないでいると、自然と自分の思考がよく聞こえるようになった。
考える、という自覚を持って何かを考えている時間が増えた。(しょうもないことから大きなことまで)

しかし、自分との対話は続くと疲れる。
何かに気持ちを逸らしたい、と思ったりした。

5日くらい経つと、ものすごく音楽が聴きたくなった。
この期間で、自分ってどんな音楽が好きだっけ、という質問にまで至っていた。
ジャンルは定めずにいろいろと聴く。言語もあまり問わず、色々聴いてみる。
ヒップホップもポップスもクラシックも聴く。
でも、幼い頃から自分に1番馴染みがあるのは、ミュージカル音楽だということに改めてこの時に気がついた。
聴くと、ブワッと、気持ちが溢れてくる。

5日ぶりにイヤフォンをして音楽を聴いた。ミュージカルthe wickedの好きな曲。
何だかものすごく心が震えたのだ。
たった5日でも、聞こえ方が違った。聴きたいと思った曲が聴ける喜び。それをすごく新鮮に享受できたように思う。

これからも細々と、この習慣は続けていきたい。
改めて、やっぱり音楽が好きだし、だからこそ、聴くという体験を大事にしていきたいと思った。あまりにも当たり前に目の前にあると簡単に見失ってしまうなと。

好きなアーティストのアルバムが出る前の期間は、特にストイックに音楽から離れて、新鮮な気持ちと身体で新しい音楽を楽しみたいという気持ちになっている。

では、また来週。

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