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母乳と一緒に脳みそも溶けて出る

いろいろなところに散らばっている息子の成長や子育て日記、少しづつまとめたものです。時系列ではないかもしれません。また途中で思い出した内容も綴ったりする予定です。※息子は2005年9月生まれです。

2005年11月18日

おっぱいを飲みたがるから、抱き上げて口に含ませる。
ごっきゅごっきゅと飲んで、 そのうち飲んだり止まったり、時々休憩をはさむようになる。 最後にはくわえてるのに飲んでない状態。
ぼおっと他を見ながら、ころころとおっぱいを弄んでいる…。

もう飲み終わったのね、と息子をはがそうとしたら、大泣きされた。
息子の今一番幸せな瞬間はたぶん、 おっぱいを加えながら眠りに落ちることなのです。 あったかい胸に抱かれておしゃぶりしながら、すいすい眠ること。 (しかしその後にはゲップという使命があり、彼は必ず起こされて背中をトントンと長時間叩かれるハメになる)

じぃっと、
飲んでないのにおっぱいを加えている子供を見ながら、
眠るのを待った。
動いて乳首が外れるとう~ってうなるし、
動かないように、彼のペースに寄り添って心落ち着けつつ。
その時、育児ってこういうことだと思った。

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何時間置きに、あれとあれをやって、と列挙すると 育児はそんなに大変なものではない。 3時間置きに30分づつ授乳して、なんていうのは …確かに慌ただしいんだけれど。
でも、 出産前は
3時間もあればいろんなことができるじゃん!と思ってました。
3時間×3回で仕事もこなせるって計算もした。

けれど、そういうもんじゃなかったみたいです。 もっと、動物的な関わりを求められるものなんだよね。 24時間、子供が寝ていても、 頭の半分くらいは子供に意識を集中させていたりする。
これをこうして書いている間も、
吐いたもので息をつまらせていないかとか、
何かシグナルを出していないかとか、
5分おきくらいに寝息も確かめたくなってしまう。

泣き出したら、中途半端な気持ちでは泣き止んでくれない。
「早く泣きやんでくれないかな~」
なんて思ってると見透かされていつまでも泣いている。
心の底から、自分自身の心を落ち着かせてはじめて、 子供が安心して泣き止んでくれる。

こないだ用があって電話したら仕事関係のスタイリストさんから、
「頭、ぼーっとするでしょ?
 母乳と一緒に脳みそも溶けて出てるのよー!」

なんて冗談を言われましたが、
この子育てのリズムが、徹底的に今までの生活リズムと違うのだ。
動物的なカンは鋭くなって子供の様子には敏感になるものの、 言葉をなくして、ほんと、頭の働きが鈍くなってる 。 自分の感情も言葉で整理できなくなって、鬱っぽくもなるし。

だから頭を切り替えようといろいろ試みて、 2時間くらいかけてやっと多少緊張感のある頭になった… かと思ったら、ああ、泣き声が聞こえる。。
目覚まし時計以上に強力な不快音に(不快だから大人はかけつける、よくできてるよね) 、
抱き上げて、気持ちを落ち着かせて歌歌って、 歩き回って、そしたらまただんだんと頭がぼーっとしてきて。

これこそが、育児なんだ、たぶん。
そういうことなんだ。きっと。
子供のリズムはきっと、
アセラナイアセラナイ、ヒトヤスミヒトヤスミ。


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