見出し画像

仕事育児の両立を考える

いろいろなところに散らばっている息子の成長や子育て日記、少しづつまとめたものです。時系列ではないかもしれません。また途中で思い出した内容も綴ったりする予定です。※息子は2005年9月生まれです。

2005年11月06日

会社を立ち上げる時、創立時メンバーに「どうして会社をつくりたいの?」と聞かれた。
「居場所がほしいから。」私はそう答えた。
切迫した仕事もあるけれど会社組織にする必要はなかった。それでも会社にこだわったのはどうして?という質問。「よかった。それだけ明確な目標があるんだら、じゃあ大丈夫だ。一緒に頑張って行こう」と返事をもらった。

私のいる場所は子供ができた女性が働きやすい業界ではないから、子供ができたら仕事は捨てなくちゃいけない。そんなの、家庭だけが自分の居場所になるなんて嫌だ。けれど、子供はほしい。

「自分の作った会社だったら子育てしながらデザインもできる。
 望めばいつまでも居場所は確保されるでしょう?
 だから、会社を立ち上げたい。」

そして今、希望どおり、子供ができてもちゃんと復帰できる居場所がある。
退職を迫られることなく、会社に私のデスクがある。すごい。
夢が、かなっている。

歯を磨くように、仕事をしてきた

生活に切迫していない女性が仕事をするっていうのは、一般的にどう思われてるんだろう。私にとって仕事ってなんだろう。
例えが妥当ではないかもしれないけれど、私にとって仕事とは毎日の「歯磨き」に似てる。眠いとちょっとめんどくさい時もあるけれど、歯は毎日磨きたいし、磨かないと気持ち悪い。
どうしても歯を磨きたいんです!って訴えるようなもんじゃないし、歯は磨きません!という選択肢もない。

大学を卒業してしばらく「画家になる」ってぷーな生活をした。
でもいつもなんだか世の中に対して後ろめたく思ってた。
それから25歳の時に初めて就職をして、激務なのにほっとしたのを覚えている。居場所があった!って。

中学生が中学校に通うように、社会人になったら仕事をするもんだと…私は心のどこかで思っています。男っぽいのかな。

空いてない、保育園に入れられない

子供の成長は早い。毎日毎日発見がある。そして、昨日よりも今日、今日よりも明日の方が子供のことを好きになっている。

泣いたら頬をなでてあげたい。
歌を歌ってきかせたい。
美味しいものを体験させてあげたい。
晴れた秋の空の飛行機雲は、一緒に追いかけたい。

だから本当は、時間に融通の効く預け方をしたい。
でも、この保育園不足の今、週3日仕事のために預かってもらいたいという選択はできないみたいだ。クライアントはすぐにスケジュールを変更するのにね、保育園でのスケジュール変更はできない。
復帰するならば、フルタイム勤務。フルタイム勤務であっても枠に空きがなく相当な競争に参加せねばならないのだから。

産まれてからというもの、復帰をめざしてどこか空いていないかと、あらゆる保育園に電話をかける日々。
けれど、
「ウエイティング69人待ちですがリストにのせますか?」
10人の定員は満員で、その後に70人待っている状態だそうで。
私の気持ちがどうであれ、
「働きたくてしょうがないから、お願いします!」というへりくだった姿勢になっていく。
フェアじゃない。
お母さんは胸をはって働いているし、胸を張って子供を大切に思っていると言えるのに。せっぱつまって子を押し込めるようないい方、自分が聞いていてうんざりしてくる。

予想外の気持ち、両方ともだいじ

断られるたびに胸を張っていた仕事への熱意が、
プスプスと嫌な臭いを発し、
でも
…子供との時間が延びたことが嬉しいと思ったりもする。
気持ちは単純にはいかなない。

-------

子供を保育園に預ける親の心には、
どんな場合でもどこか罪悪感があるものだと思う。
そして父親よりも母親が、より罪悪感を持つのだろう。
まだまだ社会では仕事を投げ打ってまでの父親の育児参加は一般的とは言いがたいし。それを母も理解しているから、自分を責めてしまう。

仕事を続けたいから会社を立ち上げるなんて、大掛かりな準備を整えているのに、会社にもどることに罪悪感を感じてしまうなんて。
…予想外。
子育て中は子育て以外をすると罪悪感を持つものなのか?
息子が、かわいそうなのか?

結論でもなんでもなく最初からわかってることだけれど、
やっぱりわたしはどちらかなんて選べない。
仕事もタイミングが大事だけれど、育児もタイミングが大事。
例えば晴れた日は日中は子供と過ごして、夜仕事するとか、何日か預けて、あとは子供を側において仕事とか、やりくりするとか、本当はそうしたい。

どちらかを選ぶなんてできないから、
なんとかして両方選ぶしかないじゃんね。
…いい保育園がみつかるといいけれど。

この記事が参加している募集

もしサポートいただけたら、いつもより高級な食材を買います。そしてお礼の気持ちを込めてその食材で「ダイエット食記録」を綴ります!