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あさりの貝殻を一晩お酢に漬けてみた

あさりはお湯で茹でると
貝殻の色が茶色く変色してしまう。

それって貝殻の色素に含まれている鉄(Fe)が
水中の酸素と結合して酸化したからなのかな?

もしそうだとしたら、
一度変色してしまった貝殻を
アルカリ性の液に漬けておいたら
また化学変化で色が変わるんだろうか?

そんな疑問を抱いたので
実際にやってみた。


【2023/8/24 今日のあさり】

今回実験に選んだのはこちらのあさり
内側は紫と黄色がかった所がある
左右の貝殻を引き離して片方だけお酢に一晩漬けた

今回使ったお酢は酸度4.2パーセントの米黒酢。
貝殻が器の中で液にきちんとひたるように
少しお水も足したので酸度は薄まってる。

・・・ってここまで書いて気づく。
お酢はアルカリ性食品って覚えてたけど、
実はそれって体内に入ってからのことだった。

皆さん、小学生の時にリトマス試験紙を使った実験をしましたよね。青色⇒赤色ならば「酸性」、その逆は「アルカリ性」です。覚えていますか?

お酢(天然醸造酢)は酢酸やクエン酸を含み、紛れもなく前者なので体内に入るまでは「酸性」を示すのですが、体内に入ると酢酸等の有機酸は分解されて酸度を失い、代わりにカルシウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ度が高いミネラルが残るので、ややこしい事に「お酢はアルカリ性食品」と分類されるんですね。

上記リンク先より

体内に入る前のお酢は
酢酸やクエン酸を含んだ酸性食品。
なんてこった!
アルカリ性の液に漬けたつもりで
酸性の液に漬けてしまったんだわ・・・。

お酢って酸性と思いがちだけど
実はアルカリ性食品っていうのが
とっても印象深くて
強烈に覚えていたがために起きた
根本的な勘違い_(:3 」∠)_

とはいえ、とりあえず
一晩漬けた結果を残しておこう。

お酢と貝殻が反応してプクプク泡が出ていた
一晩漬けたらこんな感じに。

ぱっと見はちょっと色が薄くなったくらい?と思いきや、
お酢を流そうと貝殻を洗っていたら色がはげて・・・。

なんと!白くなってしまった。

なんだか石灰化してしまったみたいだ。

そもそもあさりの貝殻には
炭酸カルシウムが含まれている。
別名は”石灰”で
チョークやグラウンドの線引きに使われる。

酢酸の示性式はCH₃COOH。
炭酸カルシウムはCaCO₃。
この2つを合わせたら炭素が増えそう、
と化学音痴なりに思った。

化学に詳しい方、
この白くなった貝殻に起きた化学変化を
式で説明していただけると嬉しいです。

(左)加熱して変色したあさりの貝殻/(右)それをお酢に一晩漬けて洗ったもの
貝殻の内側はこんな感じに

結局、酸で漂白された状態なのかな?
次こそアルカリ性の液体に漬けてみよう。

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