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京葉線ダイヤ改正におけるTDRへの影響

JR東日本は来年3月16日に行うダイヤ改正で、千葉市内の蘇我駅と東京駅を結ぶ京葉線の快速と通勤快速について、朝9時台までと夕方4時台以降の時間帯で運行を取りやめ、すべて各駅停車とすると発表した*¹。

京葉線は東京と千葉方面、すなわち職場とベッドタウンとを結ぶ貴重な路線であり、快速・通勤快速の廃止は京葉線ユーザーの通勤を始め、駅を基盤とした都市発展に多大な影響をもたらすとして、波紋を呼んでいる。

ところで、京葉線といえばもうひとつ、JR舞浜駅最寄りの東京ディズニーリゾート(TDR)の存在も特筆すべきであろう。今や、日本や世界を代表とするテーマパークと言える。

さて、京葉線のダイヤ改正は東京ディズニーリゾートを訪れるゲストにどのような影響をもたらすのだろうか?ちょっと考察してみよう。

東京駅方面から来るゲスト

TDRを電車で訪れるゲストは、主に3種類に分かれている(①東京駅方面、②埼玉方面(武蔵野線)、③千葉方面)。ここでは、①東京方面について考察していこう。

こちらは東京23区及びその周辺、そして新幹線で遠くから訪れるゲストで構成される。JR京葉線を下って舞浜に向かうルートだ。体感、この方面が一番多いのではないだろうか。

この方面は、パークに向かうのと、パークから家に帰るのとで、通勤・退勤方面と真逆になるため、このダイヤ改正に最も影響を受けないゲスト群になると予想される。

埼玉・千葉方面

もう一方の方面は、②武蔵野線直通で埼玉に向かう方面と、③そのまま京葉線で千葉を進んでいく方面の二手に分かれて行く。残念ながら、この方面は、通勤・退勤方面ともろ被りする。武蔵野線は常に各駅停車であるから、ダイヤ改正の影響はまだマシなのだが、特に③は悲惨である。なんせ、今まで快速や通勤快速で、ある程度通退勤組とパーク組とで使い分けが出来ていたのに(通勤快速は舞浜通過)、全て各駅停車になるため、双方の利用電車が被ることになる。

特に東京方面の朝の通勤時間帯、7:00~8:30頃は既に地獄なものの、更に悪化する予想。
帰りの時間帯は、パークが閉園する頃には退勤ピークは過ぎているため、朝よりは影響は少ないだろう。これは今の傾向とさほど変わらない。

新ダイヤが始まってみないと何も正確なことは言えないのだが、何はともあれ少なからず影響はあるだろうから、今まで以上にピーク時を避ける労力を費やしたい。

おしまい

[参考・引用文献]
*¹ NHK. 2023. 「京葉線ダイヤ改正 JR東日本が千葉市長に説明も市長再考求める 」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231228/amp/k10014302341000.html (2023年12月閲覧)

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