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読書感想⑤「シニア」でくくるな!

今年のお盆は9連休ですが、娘が受験生とのこともあり、遠出はせずに、近場でゴルフをしたり、積読(!?)状態だった本を読んだりと、ゆっくり過ごしています。

昨日よんだ本は、原田曜平さんの「シニア」でくくるな!
「シニア」でくくるな! "壁"は年齢ではなくデジタル | 原田 曜平 |本 | 通販 | Amazon

原田さんといえば、博報堂時代に「マイルドヤンキー」や「さとり世代」といった造語も生み出された若者文化に精通しているマーケターのイメージが強かったのですが、今回は真逆に「シニア」に焦点を当てた本とのことで手に取ってみました。

タイトルはやや軽い?印象ですが、中身は、WEB定量調査と、インタビュー定性調査のエビデンスに基づいた筆者の考えを述べられており、整理されていて非常読みやすいです。

シニアマーケティングといえば、かつては65代以上を「アクティブシニア」という言葉でくくって各社こぞってシニアマーケティングをされていた時代もありましたが、その失敗の理由および、成功の鍵を分けたのは「デジタルデバイスを使いこなしている」点を元に、シニアの行動実態を細かく分画して、各クラスターにアプローチすることが必要、というのは筆者の意見です。

確かに今年73歳になる父も、デジタルデバイスを使いこなし、孫と一緒にオンラインゲームに興じ、実家には、アレクサが4台もあって、電気のスイッチ、音楽、すべてアレクサに指示しています(笑)消費意欲も旺盛で、スポーツサイクルを70歳前に買って、毎朝1km走ってから朝食をとり、その後は小学校の登校見守りのボランティアをしています。

世代論というと「今の若者は・・・」や「今のシニアは・・・」といった画一的なイメージでひとくくりに語られがちですが、若者研究と同様に、しっかりとしたエビデンスに基づいて分析・考察されている原田さんは流石だなぁ、と改めて思いました。

ありがとうございます!