中国出張の記録(隔離完了まで)

かなり久しぶりの投稿。。

仕事で中国に1ヶ月半(隔離期間含む)ほど行ってきたので備忘録も兼ねて。
いろんな意味でかなり貴重な体験だったな

まずは出国から隔離開始まで。

日本出発まで

出発に必要なもの

目的地の省によって異なるが、出張当時は私の目的地であった厦門は7日間の隔離+3日間の自宅待機期間が課されていた。と言うことである程度滞在しようと思うと、ビザの取得が必須であった。
また、仕事での出張であったため、会社に提出する出張申請も提出する必要があった。
さらに出国のためにはPCRでの陰性証明、指定のHPから申請する健康コード2種の取得も必要となっていた。なによりこのような状況下で出張している人は社内でもかなり少なかったため、情報やノウハウをかき集める必要があった。こちらは営業部門の方にかなり助けてもらった。感謝。。

ビザ申請からPCR検査(2回)、出国まで

通常の出張ではビザ申請が必要となる期間を越えての日程が組まれることはなかったようで、ビザの申請そのものが久しぶりであった(個人的には初めて)。
手続きの流れは通常と同じであったが、ビザ取得には出張先企業からの招聘状が必要となっていた。こちらから招いてきてもらっているのでビザの取得を許可してね、という扱いだろうか。ビザの申請センターの営業時間なども限られており、わざわざ東京の申請センターまで行くことになった。

また、出国には出国48時間、24時間以内のPCR検査の陰性証明が必須となっていた。加えてややこしいことに、私の搭乗した厦門航空は検査できる医療機関を指定しており、受けられるのは関東のみであった。私の居住地は関東ではないため、出張の2日前から関東へ移動して検査を受けることになった。

PCR検査の受診と並行して、指定された健康コード2種の取得も進めた。これはパスポート番号と結びついたものになっており、このコードの申請が完了できていないと当日航空便への搭乗を拒否されてしまうというものであった。2回目のPCR結果が出た直後に申請を完了して、就寝後搭乗を迎えた。

搭乗時は通常のチェックインに加えて、カウンターでも簡易的な陰性検査を行った。その場で結果がわかり、陰性であればチェックインに進める。1人あたりの時間が通常と比べてかなりかかるため、チェックインに長蛇の列ができていた。結局かなり余裕をもって空港に到着したものの、チェックイン完了後はゆっくりする間もなく飛行機へ搭乗となってしまった。

日本出発前最後のごはんはうどんを吸い込んだ。出汁とはしばらくお別れ。

ちなみにチェックインカウンターから荷物検査、CAさんまで全員が防護服を着用しており、この後隔離が完了するまで普通の服を着た人に会うことはなかった。飛行機の中でもトイレに行くと席番号を聞かれ、かなり厳重に追跡しているようであった。

中国到着、入国、隔離施設移動

中国到着、入国までの道のり

中国には約4時間ほどで到着した。目的地の厦門までは直行便が停止されており、近くの福州空港への便であった。
飛行機からは道が限定されており、迷うことなく移動できた。

最初の部屋で出国前に取得していた健康コードの提示を求められた。なお、中国語は全くしゃべれないので看板と英単語で理解できた。
次の部屋でPCR検査を行った。鼻に綿棒を入れる方式かと思いマスクをずらして待っていると困った顔をされ、大きな声で「マウス!」と言われた。
マスクを顎までずらして口を開けると咽頭付近を綿棒で拭ってOKとなった。
中国入国後のPCR検査はすべてこの咽頭ぬぐい式?の検査方式であった。

PCR検査を終えると入国審査のゾーンへ移動した。入国の審査官も中国人であったが、英語が通じたため何とかコミュニケーションをとることができた。
しかしここでビザだけでなく招聘状の提出を求められた。ビザの取得には招聘状が必須なので、ビザがあるということは招聘状は取得できていることになる。しかし招聘状そのものがないと認められないと拒否された。日本にヘルプを求めつつ、現地メンバーにも連絡を取り、電話で直接審査官と話してもらった。何やらもめていたようだが最終的に入国が認められた。なぜ認められたかはいまだに謎のまま。

入国後は荷物が出てくるまでに2時間以上かかったものの何とか荷物も回収でき、隔離施設へ移動となった。この時点で夜の22時を過ぎていたような気がする。疲労もかなり溜まっていた。

隔離施設への移動

荷物をもって出口へ進むと、やはり防護服を着た係員がおり、パスポートの提示を求められた。リストと照らしてチェックしているようだった。ここは何事もなく通過でき、バスに乗り込んだ。

事前に聞いていたが、入国後の隔離施設は指定などはできず、どこに行くかははわからなかった。また、乗るバスで施設が決まるため、出張者で乗るバスが異なると隔離施設も変わることからそれは避けるように注意した。

バスには20人程度が乗っており、日本人もいた。日本語が喋れる中国人も多くいた。隔離施設には15分ほどで到着した。かなりいいホテルだったようで、中国人の1人が興奮気味に伝えてくれた。海沿いのリゾートホテルとのことだった。

チェックインにもクレジットカードが1回で通らないなどのトラブルがあったが、先ほどの中国人が通訳をしてくれ、何とか部屋に入ることができた。この時点で夜の12時を回っており、疲労も限界だった。

部屋は広く、装備も申し分なかった。しかしこのときは隅々まで確認する余裕はなく、机の注意書きに従って情報登録してシャワーを浴びて就寝した。

隔離開始

ということでかなりトリッキーな手順で入国を終えることができた。おそらくこんなに入国までに手間取ることはないのではないかと思う。
ひとまず隔離施設に無事入り、10日間の隔離生活が開始した。この投稿はここまでとして。隔離生活については次の投稿で。。

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