月か彗星かこれが東京さよなら東京


#エッセイコラム vol.1

冷たいウーロン茶は口の中に


キスより染みるコップの結露


キーボードに残る指の跡



21歳。秋。

どこにでもいる私、誰にでもなれる私。


「やっぱりさぁ〜21、2で決まるよね、成功するかどうかはさ」

CDTVを見ながら、低学年の私の前で父は言った



でもいいじゃない、なんて思えない

好きなんだったらいいじゃない、幸せじゃない、なんて



愛する人と暮らすこと

やりがいのある仕事をすること



どんな形でもよかった夢は、気づけば何通りにも分かれていた。



泣きそうな夜に、ふと思いだせることがあるなら幸せと、誰かに言って欲しかった



認めてあげよう、愛してみよう、笑ってみよう、信じてみよう。




嘆きたいときに、氷まみれのウーロン茶持って、とぼとぼ歩いて行ける場所を

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