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書き出しだけ

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物語のはじめだけ。おもいつくまま。
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#小説

ゆめをみる

その夢では、いつも同じ自転車が出てくる。
必死に漕いで暗闇に突撃すると、夢の終わり。目が覚める。
それまで何をどうしていたかは覚えてなくて、ただただ、追われるように自転車を漕いでいたことだけが脳裏からはなれない。
あの自転車は、私のものだったろうか?

アオと

ずいぶんと長い間、眠っている気がする。
ときおり聴こえる声や音は、もしかしたら自分を起こそうとしてくれているのかも。
そう思っても、なぜか目を開ける気にはならなかった。

ーまだ、その時じゃないから。

いったいなぜそんな確信を持っているのか。
こうやって「考えて」いるからには、もう目覚めているようなものなのに。
それでも微睡みを手放すことはなく。
いつかの出会いが来るまで、いますこ

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