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彼に騙された。

話題のChatGPT。
その有用な使い道は、私にとってはまだ不明だ。

先日、NHKの番組では(NHK職員ではない)カメラマンの男性がChatGPTに「神奈川県・江の島のフォトスポットか何か」を聞いていた。

いくつか有名なスポットが提案され、江の島の滞在時間を指定するとさらにタイムスケジュールまで作ってくれた。

すごいね。

その通りに出かけたところ、雨が降ってきてしまった。
男性はChatGPTに雨の江の島のフォトスポットについて相談する。

すると雨ならではの提案がなされた。

そのアドバイスを生かして、男性は無事に素敵な写真を撮っていた。

なるほど。

このテレビ番組を見て私は思ったのだ。
このChatGPTというツールは、自らの考えにオリジナリティがあるかを調べるのに使えるな、と。

たとえば江の島のフォトスポット。

「ChatGPTが提案してこないが、素敵な場所」を見つけることが出来たら、とりあえずのオリジナリティがあると言えるのではないか。
少なくとも「ありがち」から脱することが出来る。

さて私もChatGPTを使ってみた。
使い方は簡単。
「ChatGPT」で検索して、出てきたサイトを利用するだけ。
なんの登録もいらない。

まずは現在、自身の最大の関心事である「五十肩」について。
「五十肩の治療法を教えて」と頼んでみた。

ChatGPTはしばらく考えてから5つの治療法を提案してくれた。

この「しばらく考える時間」は、実はChatGPTがネットの世界を検索して回ってる時間ということだよね。
そしてネット世界の情報のみを、かき集めて弾き出した答えが示される。

さて五十肩の治療法についてはきちんと提案してもらえたので、こちらは人間らしくお礼を述べた。
「ありがとうございます」

なんとChatGPTのやつ、返事をよこした。「どういたしまして!」だと。
マナーにのっとっている上に「ビックリマーク」まで付けてくれた。
うーん…人間らしさも…一応…???

続いて最近私が興味を持っているインスタについて。
「インスタの素敵な使い方を教えてください」と頼んだ。

これまた5つの回答が示されたのだけど、「素敵な」というところは見落としたっぽい回答だった。
面倒だったのか、それともChatGPTは女心が分からないのか。

さらにインスタネタをつっこんでみた。
「インスタに我が家のインテリアを投稿したいです。注意点を教えてください」

これには6つの回答が出た。
プライバシーとか著作権の話もあったが、驚いたのは次のふたつの回答である。

ライティングに気をつけること。
照明の注意を受けたのだ。なるほど。
薄暗い部屋では印象も暗くなってしまうよね。

キレイに掃除しておくこと。
たしかに!!!!!
なんという人間らしく誠実で、かつ女心の分かった回答なんだろう。

ちょっと感動したので、続いてインテリア関連の質問を繰り出してみる。

「西海岸風インテリアとブックカフェ風インテリアを両立させたいです。具体的にどんなことをすればいいですか」

なんと7つものアイデアを出してくれた上に、励ましてくれた。(…と感じた)

こんな色がいいとか、あんなアイテムがいいとか、具体的な回答がもらえて大変満足できた。
質問に「具体的に」を入れたのが正解だったんだろうか。

次は、「七つ屋志のぶの宝石匣というマンガを知っていますか」という質問。

面白いので全回答を引用する。

「申し訳ございません。私は情報提供のみ担当しており、漫画についての知識はありません。しかし、興味を持ちましたので、調べてみたいと思います。」

マジか。
マンガの知識はないのか。
そんなことじゃ日本ではやっていけないんだぞ。

てかその回答、おかしくない?
知識がないのに情報提供できないでしょ。

興味を持ったから調べてみると言ってるが、これから彼(ChatGPT)は七つ屋志のぶの宝石匣というマンガを読むのだろうか。

いや、そんなわけはないな。
要約とか口コミとかを調べるんだな、きっと。

じゃあ、ChatGPTでも回答できそうな質問に変えてあげよう。
「七つ屋志のぶの宝石匣というマンガの最新刊は何巻ですか」

彼(ChatGPT)の回答はこれ。
「2021年4月現在、『七つ屋志のぶの宝石匣』の最新刊は第22巻です。」

マジか。嘘だろ。

思わず本棚をふりかえる。

本日ただ今の最新刊は18巻ですから。
2021年に22巻を出すのは「不可能」ですから!
ざんね~~~ん!

でもきっといつか22巻出るはず。
まずは夏あたりに19巻が出るはず。
楽しみ!

って、話はそこじゃない。
彼に騙されたって話だ。

たまたま自らの本棚にきちんと整列させていたから、間違いにすぐ気づけたけど、そうじゃなかったら気づかなかったかもしれない。

彼、危険。
ちょっとキケンな香りがするわ。
お付き合いは少し考えたほうがいいかもしれないと思うの…。

というわけでChatGPTとのお付き合いは「信じると裏切られる」ことを前提に、うまくやっていきましょう。

酒は飲んでものまれるな。

ChatGPTは活用しても手先には成り下がるな。

だという結論。




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