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週報05|夜を徹さない / 暇だから歩く / 低空飛行な身体

240129ー240204

月曜日の午前中ならまだ先週のうちと言えるだろう。深夜頑張るつもりの作業が翌朝に持ち越されてしまった。思えば学生時代から、夜を徹して何かを達成した記憶がない。精神面的なガッツが足りないと言われればそれまでなのだが、身体的にどうしても追いつかない部分がある。徹夜とか野宿とかした瞬間に、ただでさえナイーブな肌が終了してしまう。心理的なものでもないし、理解されるものでもないし、しゃべって誰かが救われるものでもないし、あぁもう面倒くさいなと思いながら付き合い続けていくしかないと諦めている。

ここ数年は花粉症のような症状もあって、目の周りにダメージが及び始めている。一度傷になってしまった部分はクセがつくようで、何ヶ月かに一度のスパンで繰り返される。一時期悩まされていた偏頭痛はまったくもって収まったのだが、物理的な身体がこうも扱いづらいとは。元気な時とそうでない時の差が読めないので、できるだけインターネット上でのビジュアル的存在感はなくしていきたいと思うようになっている。周りの優しさは感じるが、フィジカルな場でも自分が気にしてしまうことはあるよなあ。

駅前に新しい整骨院ができ、無料体験に釣られて行ってきた。関節がゴリゴリ嵌め込まれていくのはやはり気持ち良い。昨年肩や腰が完全に終わったとき、3ヶ月ほど連続で通っていた。明らかに改善はしているのだが、費用がなかなかバカにならない。継続していきましょうねと容易く言うが、その一言でウン千円×何セットが飛んでいくと思っているのだ。予定を見て今度予約しますねとやんわり断った後日、リマインドのメールが届いて癪に触って通うのをやめてしまった。今回もまあ、無料だから受けたけど、しばらくは行かないんじゃないかと思う。

その代わりと言ってはなんだが、しばらくぶりに筋トレを始めた。といっても腕立て伏せ、状態起こし、スクワット、タオル持って背筋をぐっと下げるやつ(なんて言うの?)を30回ずつくらい自宅でやるだけ。だのに、初回からしっかり筋肉痛になって笑えた。普段、こんな数十回にも至らない程度の運動しかしていないのか俺は。体の内側に筋肉痛を抱えるのは不快でないし、きっと良い方向には向かうはずなので、まずは2月の間くらい続けていこう。

週の前半に取材や打ち合わせが数件あり、夜にとんかつを食べるなどした。木曜日の午前にPodcastを更新し、もろもろ家事を片付けたのち、はて何をしようかと動きが止まってしまった。休日をうまく使えない問題の発生だ。やりたいことリストを能動的に作らないと、ただ家の床を這いつくばう傀儡と化してしまう。しばらくウダウダしたのち、Google Mapを探索して、そういえば未到達の平井へ行ってみることにした。

自転車を走らせること約10分。ひっそりとした古道具屋や休業中の古本屋、八百屋とケバブ屋の目立つ商店街。生活の集積がところどころに感じられる。歩きながら自分はどうしたいんだっけなどと考え、最終的に辿り着いた喫茶店でフレンチトーストに塩をつけて食べる新たな出会いを果たした。何はともあれ、歩くことはマイナスにはならない。虚空で埋める暇があったら、とにかくどこかで歩ってみるのがいいだろう。

週末3日間はラボの営業。1月よりはやや落ち着いたので、隙を見て機材や資料のメンテナンスを進める。デジファブ機器で治具を作り、目的を果たした時の喜びったらない。久々に来訪した友人に「淺野さん、やりたいことだらけですね」的なことを言われてニヤける。そうなんだよな、いいことだらけなんだよな。進めていきたいテンションと、自分の身体の不一致がもどかしくもあるのだけど、四の五の言っても始まらないから、こうして一週間ずつ歩んでいくしかないんだよな。

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