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週報08|小山さんノート / 食品衛生責任者講習 / ゴーストワールド見た

240219ー240225

早く暖かくなってほしい。布団から出た方が元気に過ごせるのだから。重めの原稿を納め、取材で連日渋谷に足を運びつつ、工作系の企画を進めた一週間だった。ソフトとハードを組み合わせて一つのものを作ることが久々で、あぁそういえば時間がかかるものだったなと思い出す。せっかくなので、アウトプットは文章だけじゃなく映像などにもチャレンジする。雑であっても、できることの幅を広げよう。

透明書店で買った『小山さんノート』を読み進めている。都内のテント村で暮らしていたホームレスの女性が遺した、何十冊もの手書きノートの抜粋録。公園とテントとその周辺、一日何十円の刻みで綴られる毎日の記録は、想像さえできないとは言えなくて、想像しようとも思わなかったというのが正しいか。苛烈な暮らしの中で、喫茶店でコーヒーを飲みながら文書やノートと対峙する時間の尊さが浮き上がる。あらゆる種類の記録や日記があって、それ自体は失われない方がいいのだと直感的には思うけど、その先や限界にまで考えが至ってはいない。ないよりはあるほうが、で今の僕の思考は留保されている。

食品衛生責任者講習会を受講した。工房の運営をするにあたり、いつかは飲食物の提供ができればいいなと思っていたからだ。自分が作るのか入荷するのか、調理するのかどうか、そもそも環境として適しているかなど考えるべきことは多々あるが、まずはその入門として全体を把握するのに良い機会だった。飲食の幅広さを反映した老若男女問わず集まる会場で、朝から夕方まで分厚いテキストを猛スピードで通読。最後のテストはどう考えても最低限の確認だったが、それでも全問正解者が7割だったので少しギョッとした。思えば中学一年生の時、文化祭の飲食展示で大きなトラブルが起きていたが、こういう話はしていたのだろうか。人に何かを振る舞うのは楽しいが、そのリスクを負って立つことがプロの証なのだろうか。

菊川strangerで映画『ゴーストワールド』を観た。自分よりイケてないと思っていたヤツらに追い抜かれ、ちょっと好きかもしれないものさえ軽く捻られる。自分じゃどうにもならない親族によって生活も乱され、コイツはマブと思う友人にさえ突き放されたら、そりゃもうバスで遠くに行くしかないよな。ハイスクール卒業したてのティーンエイジャーに共感してしまうことに自分のフワフワ感が反映されてしまった。とかくまあ、映画を見るのは結構好きかもしれないな。

金祝、最寄駅近くにオープンした「ノウドひきふね」に、制作を手伝ったアイテムが置かれるというので見学に。細かな予定や使われ方は決まっていないというが、それでも開始日からたくさんの人が集まっていた。施工段階から町の人を巻き込んでいたことの表れだろう。コーヒー、飲食、自習机、貸し本棚、子供が遊べるスペース。たくさんあっていい。最近はラボに引きこもって工作と格闘していたが、やはり本分は街中に繰り出すことにある気もする。

週末、友人の結婚パーティに参加。渋谷で昔から続くハンバーガー屋で催され、アクの強さ全開でずっと笑っていたし、やっぱりめでたい。31歳にもなると同級生でもソロプレイヤーは減り、バキバキバチェラーだの茶化されても気の利いた返事ができない。さえない独身男性街道直進中になるか、ギリギリの分水嶺をちょっと踏み越えたあたりにいると認めざるを得ない。かといって何をするわけでもないのだが、この漠然とした不安、みなさんどうしてるんでしょうかね。今週トピックはたくさんあったがPodcastが出せなかった残念。

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