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2019年4月の記事一覧
大人のための高校日本史対話版
高校日本史をベースにした市民講座で使用しているパワポを使って動画を作りました。高校の授業より一歩進み、歴史好きの大人が面白いと感じるような仕上げにしています。
怨霊として畏怖される菅原道真と平将門。彼らが生きた10世紀は、土地課税原則が導入されて律令国家は王朝国家に変わった時代でした。承平天慶の乱の鎮圧に活躍した清和源氏と桓武平氏は軍事貴族として成長していきます。
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「この世をば我が世とぞ
院政と白河上皇 研究者と学ぶ日本史
堀河天皇が亡くなると、白河上皇は鳥羽天皇を立てて院政を始めます。院政は意図的に準備されたわけではなく、偶然の積み重ねによって始まったのです。白河・鳥羽院政を経て保元の乱へ至る経緯を詳細に検討します。
堀河天皇に譲位したとき、白河上皇は堀河・師通による摂関政治への復帰を思い描いたかも知れません。しかし、師通、堀河の相次ぐ死去によって、予想もしなかった院政が始まります。持統上皇と白河院の統治権力の法
藤原道長と摂関政 研究者と学ぶ日本史
清和天皇の摂政藤原良房、光孝天皇の関白藤原基経から摂関政治が始まり、藤原忠平が摂政から引き続き関白に就任する前例を作り、摂政・関白の職務が確立されていきます。摂関政のもとで天皇・摂関はどのように政治に関わったのかを学びます。
一家三后が実現した夜、藤原道長は即興で「この世をば我が世とぞ思う望月の欠けたることもなしと思えば」という和歌を詠みました。この歌は道長の御堂関白記ではなく、道長に批判的であ