見出し画像

よしくんの通勤 vol.21

コンバンワ。
夜中に書いてます。
こんばんわじゃない人もいるよね。

おはようございます。
こんにちわ。こんばんわ(改めて)
アニョハセヨ、ハローハロー、ニーハオ。

挨拶できない人ってやばいよねって話題になって
そんな奴になりたくないなって不惑を迎えて思う夜。

さてさてある日の通勤着。

shirts : ULTERIOR
inner : WELLDER
pants : ULTERIOR
shoes : MAKERS
glasses : vintage

いつもの格好なんだけど。笑
特別じゃないいつも通り。
文字通り『普段着』だし『通勤着』

ご存知の通り、仙台市青葉区本町でICONS(イコンズ)というセレクトショップを営んでおります。

洋服屋、セレクトショップ。
さぞお洒落なんでしょうね。とお言葉をいただきますが、僕にとっては至って普通のことで、高校生くらいから洋服に興味を持っていて、お洒落をすることに憧れて憧れて、年月を積み重ねてきて、19歳からアパレルの道に入って、洋服を着る日常ってやつを、またまた積み重ねてきて、重ねに重ねてきた日常の集大成というか、もうねライフスタイルの一部なのでありますよ。

生きること=服を着ること

衣食住。なんて言葉がありますが
衣を纏い、食べて、住む。
生活すること。すなわち生きること。

これでもまだ格好つけた言い方になっちゃう。
生活の一部。それが洋服を着ること。

衣食住。そのまんま。
みんなと同じで、朝起きて、着替えて、仕事に向かう。その一部。誰かに頼まれてオシャレをしているわけじゃないし、なんなら特別なオシャレをして出かけることなんてほとんどなくて、ありのままの自分でいるだけ。ただそれだけ。

人によって『お洒落をする』ことの意味や解釈は違ってくると思いますが。僕はあんまり周りの目を気にしてお洒落をしているわけじゃないのです。

好きなものを身につけたい

ただ純粋にその欲求に従っているだけ。
好きなものを着ていたい。

そして

僕の好きなものをみんなにも知ってほしい

これは、完全に自己表現の一つ。生き甲斐。
好きなものを知ってほしいし、理解してほしいし、みんなにも好きになってほしい。

お洒落をしたい とか
自分がお洒落 だとか
お洒落な人に着て欲しい とか
実はあんまり考えていないなぁと思っている。

好きなもの=良いもの、質の高いもの

質の高いもの≠ブランド物

有名ブランドを身に付けたい とか
みんなが知っているものを身につけたい
流行ってるものを身につけたい
この考えもあんまりないのかもしれない。
(若い頃にはステータスを求めた時期もあったけど)

ファッションや洋服について
世の中に情報が増えて
昔からある雑誌やブランドの影響とか、お店のホームページだけじゃなくて。
snsが当たり前な現代は、一個人が発信するのが当たり前になってきている。

インフルエンサーとかインスタグラマーとか
YOUTUBERとか。

けど誰かが発信したものをキャッチしたいわけじゃなくて、自分自身の感覚を磨きたい。自分が良いと思えるものを、もっと増やしていきたいし、自身で判断できるものを広げていきたい。
似合うものも増やしたいし、着たことのないものも着てみたい。そんな純粋な欲求。

たまたまなんだけど
この日はお店の16周年に合わせて別注で製作したものを盛りだくさんで着ている。
少しだけ掘り下げた話をしていこうかなと思う。

僕がシャツを良く着ることはご存知だろう。
シャツに始まりシャツに終わる。
そう言っても過言ではない。
そう、僕自身にとっての洋服、ファッションの軸であり、土台はシャツ。
好きすぎて、昔からシャツばかり着ている。

別に流行ってるとか、流行ってないとかそういう価値観ではなくて、ただ純粋にシャツが好きだけ。良いシャツがあれば、ついつい買ってしまうし、家には似たものばかりあるような気もしている。

だからこそ、持っていない形が欲しくて
この形を別注のベースにしたんです。
ありそうでない。なさそうだけど在る。
ってことで、

シャツは、昨年の秋冬にULTERIORで発表された、深いVのプルオーバーシャツ。

□[ULTERIOR]SILK LINEN CHAMBRAY P/O SHIRT “RUST”
□ 39,600YEN(36,000YEN)
□ RUST
□ size 3 /4
□ silk-62% linen-38%

いわゆるシャツ生地の王道、ブロードとかタイプライターじゃなくて。
シルクリネンのシャンブレー組織。

糸の太さにムラがあり、ネップと呼ばれるツブツブのような凹凸ある表情があり、経年変化も楽しめる。

プルオーバー。
前開きじゃなくて被りできるシャツ。
スキッパーのようなボタンすらない、深く前Vに開いたフロントのデザイン。

シャツなんだけど、着こなしの自由度が高くなる。着こなしが広がるイメージ。
インナーは季節や気温に合わせて選んでみてほしい。

合わせたパンツ。
お店ではマスターピースと呼ばれている。
ワードローブに欠かせない存在。そんな意味で使われている言葉。

持っている人は理解できるであろうこの感覚。
わかりやすく噛み砕くと定番。
持っていたら、何にでも合わせられる。万能、汎用性の高い、普遍的魅力を備えている。
けど、それだけじゃマスターピースとは呼べない。時代に流されない究極の普遍性。流行のものではないけれど、だからこそ決して飽きることもなければ、使わなくなることもないだろう。

このパンツもまた、穿けば穿くほど沼る。そんな魅力を備えた素材を用いている。

備前ギャバジン。

岡山県の備前地区に古くからある織物。
高密度に旧式の織り機を使用して、時間をかけて織り上げる素材。さらに洗いをかけて生地を縮ませることで、独特な風合いが生まれる。

高密度な織物の持つ、生地強度。丈夫さタフさ。
そこに加えて、現代ファッションには欠かせない、程よい品。

この素材の多くは濃色が多く、個人的に所有しているものは、濃いネイビーや、オリーブドラブと呼ばれる濃いカーキ系のもの。
オフホワイトの清潔感ある色目に、男心くすぐるタフな素材。このバランスが秀逸。

ULTERIORが誇る名作。

残念ながら、次回入荷分の生地を持って最後の生産となる。コロナの影響で、この生地を生産していた機屋さんが、工場を畳んだそう。景気不振の影響は僕らアパレルに関わる産業でも起きている。

好きなものを着る
好きなものを選ぶ
好きな生き方をしていても
選ぶものがなくなってしまえば選べない

難しい世の中だとも思う。
だからこそ、長く着れるものは、選べるときに選びたい。買える時に勇気を出して買うのもまた、生き方。

最後にこの靴。
このシャツを別注したからこそ
欲しかった

“茶靴”

革靴の王道は黒なのかもしれないけど、フォーマルなドレスシューズではない、けど僕ら洋服が好きなみんなの足元を支えてくれる革靴が作りたくて。

□【MAKERS】PUNCHED SLIPON ICONS EX. 16TH Anniversary Model “CAMEL”
□ 74,800YEN(68,000YEN)
□ BLACK / CAMEL
□ SIZE UK6 / UK6H / UK7 / UK7H / UK8
□ DuPuy CURF

スリッポンだけどクラシカル。
(楽だけどちゃんとしてる)

最初にだらだらと書いてしまった通り
好きなものを好きに着る
こんな感覚の人たちに捧げます。

当たり前の通勤着だけど
掘り下げたら、たくさん想いを込めて制作しているし、選ぶ時には自分なりの思想とか理念とか(重い?笑)に則って選ぶ。

当たり前の原理原則だけど
これをみんなの“当たり前”にしたい。

ちゃんと選ぶからこそ
着るときはちょっと適当なくらいでいいと思う。

なんてね。

長ーい長ーい
独り言に付き合っていただきありがとうございます😊

may the force be with you!!!

浅野

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?