文梨 麻

【ナース+陶芸】日常の中にある特別ではないことが幸で福。だから、毎日を手厚く生きたい!…

文梨 麻

【ナース+陶芸】日常の中にある特別ではないことが幸で福。だから、毎日を手厚く生きたい!自由とは?言葉とは?自分とは?生きるとは?私を構成する全てのものが解けるまで、日々を手書き記してゆく所存です

マガジン

  • 季節の事と手仕事と

    季節のものや、一年を通した手仕事や道具を愛でています。

  • 1日の終わりに。

    1日の終わりには、その日のことを思い返す時間がある。

  • ショートショートの部屋

    800〜1400字の世界へ

  • 遊び場

    自由なことして遊んだり、はじめてすることの記録を兼ねて遊び場作ったよ。

  • Instant Fiction

    頭の中のインスタントフィクション 400字の世界はもっとずっと自由でいい

最近の記事

1日の終わりに。2024.4.3

線路沿い 春の雨に滲む街灯 桜も霞み 桜狩り心地にかず ふと見上げば 山の中腹に松明の点火  それもまた心もとなと滲めり 春の雨は苦手なり ➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖ 線路沿い 春の雨に滲む街灯 桜も霞み 花見気分にはなれない ふと見上げれば 山の中腹に松明の点火  それもまたぼんやりと滲んでいる 春の雨は苦手だ

    • 1日の終わりに。2024.3.31

      春の筍三昧 生の筍のチクチク にほひと食感、味 らうたくたくましきかたち 姫皮を剥ぐほどの心地よさあり 煮物に 筍ご飯に 姫皮のぬたに ころのほかに手に入らぬもの 五感に旬を味はふ恵 ➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖ 春の筍三昧 生の筍のチクチク 香りと食感、味 愛らしくたくましいフォルム 姫皮を剥ぐ時のきもちよさがある 煮物に 筍ご飯に 姫皮のぬたに 時期にしか手に入らないもの 五感で旬を味わう恵

      • 立春以降の長い木(こ)の芽どき 春分を過ぎても、気温の変化に随分とやられていました。年度最後の今日は少しばかり体調が戻ってきたようです。

        • 1日の終わりに。2024.3.24

          一年分、食ふ分ばかり 手前の味噌を仕込む わらはの小さきほどは わらはの手に混ぜさせ 敷き詰めし後 表面を触らせて わらはの手のひらの菌をつけたりき 今には我がほかに触る人あらず ただ、歳をとりしために おばあの屯食のごとく 旨みがいだすべかるべくなれるやもと おのれの手のひらに淡き頼み持ち 味噌を寝かす ➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖ 一年分、食べる分だけ 手前の味噌を仕込む 子供が小さい頃は 子供の手で混ぜてもらったり 敷き詰めた後 表面を触ってもらって 子供

        1日の終わりに。2024.4.3

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        • 季節の事と手仕事と
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        • 1日の終わりに。
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        記事

          1日の終わりに。2024.3.23

          廿年より上も前に作りし土鈴の招きねこま 右手は招きたらで 頭の上に乗せたるが相 全く原型なれば 網にとぶらひてもてもその心はいでゆかず 時を経よ 何かしっくりくる心を持たせむやと思ふ 殿ばらにも福を招くべかるべく ➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖ 20年以上も前に作った土鈴の招き猫 右手は招いていなくて 頭の上に乗せてるのが特徴 完全にオリジナルなので ネットで調べてもてもその意味は出てきません 時を経て 何かしっくりくる意味を持たせてみようかと思います 皆様にも福を招

          1日の終わりに。2024.3.23

          ゆずぷーあるちゃの手仕事

          柚子をくり抜いて 天日干しにし プーアル茶を詰める それをまた天日干しする カラカラになるまで 何度も干して 何年も熟成させる が、ちっとも待てないので 2ヶ月も経てば良いかと カラカラに乾燥したので良しとする ゆずプーアル茶を 淹れてみる ティーポットがないので 計量カップで。 洗茶→一煎目→ニ煎目と楽しめる 柚子の香りは ニ煎目が香り高く 三煎目はゆずの苦味も味わえる 淹れた後の 柚子を出して 香ってまた良し これだから、手仕事は楽しい

          ゆずぷーあるちゃの手仕事

          1日の終わりに。2024.3.20

          柚子をくり抜きて 普洱茶を詰む 幾度も天日干しして そろそろ良きやと ゆず普洱茶を淹れる 洗茶、一煎目、二煎目と続く 年月は経たらずとも 柚子のにほひと共に ふくよかなる味す 急須はあらねど 計量升にてもありぬべきやと思はば 目にも楽しむべし この一息が一日の終はりにてありぬべかりき ➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖ 柚子をくり抜いて プーアル茶を詰める 何度も天日干しをして そろそろ良いかと ゆずプーアル茶を淹れる 洗茶、1煎目、2煎目と続く 年月は経っていなくて

          1日の終わりに。2024.3.20

          2024.3.18

          強風があらゆるものを飛ばしゆく お菓子の缶の蓋 ジョウロに桶 木の枝をも折り 鳥をも飛ばしゆく 髪の毛は顔覆ひ前見えず 口の中まで入りく 一日、風に体力を奪はれしほど 風止む さる時なりき 雲も無くなり 富士山があざあざうちいづ ➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖ 強風があらゆるものを飛ばしていく お菓子の缶の蓋 ジョウロにバケツ 木の枝をも折り 鳥をも飛ばしてゆく 髪の毛は顔を覆い前が見えない 口の中まで入ってくる 1日、風に体力を奪われた頃 風が止む そんな時だっ

          1日の終わりに。2024.3.17

          新酒の折節に利き酒 蔵開きへ出向く 軒先には杉玉 杉の穂先を球状にせる造形物は良き酒うようにと願掛けられたり 酒蔵のほかにえ飲まぬ原酒を 見、にほひ、味わひ やをら、ねんごろに嗜む ➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖ 新酒の季節に利き酒 蔵開きへ出向く 軒先には杉玉 杉の穂先をボール状にした造形物は良い酒ができるようにと願が掛けられている 酒蔵でしか飲めない原酒を 見て、香り、味わい ゆっくり、じっくり嗜む

          1日の終わりに。2024.3.17

          1日の終わりに。2024.3.16

          暖かしな おどろかば、地面は春真っ盛り のらぼう菜は椋鳥に食はれ きはは一面オオイヌノフグリとホトケノザ かくて、いと恋しきオルレア この小さきちいさき花弁と花びらがすだきて 葉っぱはディルのごとく 細かなる集合体は美しさ満載 ➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖ 暖かいな 気づけば、地面は春真っ盛り のらぼう菜は椋鳥に食べられ 辺りは一面オオイヌノフグリとホトケノザ そして、大好きなオルレア この小さなちいさな花弁と花びらが集まって 葉っぱはディルのようで 細かな集合体は可愛

          1日の終わりに。2024.3.16

          1日の終わりに。2024.3.13

          さる山の頂より見る富士山 母よりのLINEは日ごろ絶景 またけふもアイゼンに登山に出向けることを知らするLINEの音 今年、喜寿を迎ふる足は なほ山登り 今年もまた高山を志す 自然界の全てと行合ふために ➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖ とある山の頂から見る富士山 母からのLINEはいつも絶景 また今日もアイゼンで登山に出向いていることを知らせるLINEの音 今年、喜寿を迎える足は まだまだ山を登り 今年もまた高山を目指す 自然界の全てと出逢うために

          1日の終わりに。2024.3.13

          1日の終わりに。2024.3.11

          桜の蕾を見る折節になりしやと ぽかぽか暖かくなりしあしたに 眺め眺め風の冷たきあしたに 桃色の膨らみを らうたく思ふべきけふのおのれに 少し思ひ弛む さだめて、おどろかばすはといふ間に満開の日を迎へむ 月日は流れ さだめて、おどろかばけふの日を え思ひ出さぬほど 歳を重ぬらむ ➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖ 桜の蕾を見る季節になったかと ぽかぽか暖かくなった朝に ビュービュー風が冷たい朝に ピンクの膨らみを 愛しく思える今日の自分に 少しホッとする きっと、気

          1日の終わりに。2024.3.11

          1日の終わりに。2024.3.10

          目所狭くののしれ ここなるぞとて証のごとく 
我らはさる弱くは無き されどこはくもあらねば 
なれば泣くべきなり かたはらいたき事ならず 
明日のある人のみうる事なれば 明日へのしるしなれば すは息を吸ひてはきて生きたり 一歩一歩 歩めり たださほどにてありぬべし… 安穏。 我らはすがらにここなるぞ なればさながらさらけいだして いで胸を張りて言ふべきなり ➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖ 目一杯叫べ ここにいるよって証のように 
僕らはそんな弱くは無い

          1日の終わりに。2024.3.10

          1日の終わりに。2024.3.9

          掛川城の天守閣より見下ろすべき茶室 二の丸茶屋 羽生と藤井の対局も行はれしに 主菓子の羊羹と なれくらさぬのお抹茶をたまふ 隣には小さき男の子 しかと正座し、手をつきておじぎす お茶請けのことわりを聞きて 折節をもちて違ふぞかし?と 話せり 始めにお菓子を食ふことも知れり その手は濃茶と羊羹のうまさを上回りけり ➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖ 掛川城の天守閣から見下ろせる茶室 二の丸茶屋 羽生さんと藤井さんの対局も行われた場所で 主菓子の羊羹と きみくらさんのお

          1日の終わりに。2024.3.9

          1日の終わりに。2024.3.7

          いだし殻の昆布、あご、鰹節 ミルに粉末にしふりかけにし いだし粉にて再用ゐ 余すことなくたまふ うることのみうれど みづから飽きの中には十分エシカルに持続能ふなり なるべく、なるべく 人にてさあらばや ➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖ 出し殻の昆布、あご、鰹節 ミルで粉末にしてふりかけにしたり 出し粉として再利用 余すことなくいただく できることだけしかできないけど 自己満足の中では十分エシカルでサスティナブルなのだ なるべく、なるべく 人間としてそうありたい

          1日の終わりに。2024.3.7

          1日の終わりに。2024.3.6

          暖冬の年は雪よく降る 春のまだらな雪景色 春の雪はあらまし外に易く消ゆ 昔、卯月に振りし雪の日を思ひ出す ちょうど入学式 雪の積もる木の前に制服さまに立つ兄と姉 その時の雪もまだら綾なりき 椋鳥もまた雪かと枝にゐる 我もまた雪かと影を撮る ➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖ 暖冬の年は雪がよく降る 春のまだらな雪景色 春の雪は予定外で簡単に消える 昔、4月に振った雪の日を思い出す ちょうど入学式 雪が積もる木の前で制服姿で立つ兄と姉 その時の雪もまだら模様だっ

          1日の終わりに。2024.3.6