インバウンドの風に吹かれて
地方在住者でもインバウンドの風を感じるくらいには、訪日外国人観光客を目にすることが増えた。大きな大きなスーツケースに、流暢な外国語(母国語なのだから当然だけど)、弾む笑顔と笑い声は、理由もなくただ住んでいるだけの私を軽く追い越していく。こんな片田舎にきて何を観るんだろうと思うのは、愛着なく住んでいる証拠なのだろうか。観光地の名前を思い浮かべるも、二つくらいですぐ泡が消える。きっと彼らのほうが、この土地の良さを知っているに違いない。
英語は学校で習ったから簡単な読み書きとごく