ユニクロ信仰のし過ぎに注意
前回、定番をベースにしつつも女性ならではのアイテムを使う試着をしてみたら? という話をしました。
そこで手軽に利用しやすいユニクロを例に挙げたのですけれど……でもごめんなさい!
求めるものが「大人向けのキレイな私服」となると、大山旬さんのこの本はやや辛いんじゃないかと心配になってきました!
謎すぎる服の売り方に翻弄される
田舎だろうがどこだろうが、ユニクロの店舗って休みの日は混みますからね。
シーズンものの定番となると、発売されてすぐに定価で買わないと間違いなく売り切れます。
つまり冬物は9月に買うことを念頭に置く必要があります。
ファッション初心者には、冬の自分がどうなっているか想像しにくくて買うのが難しいとは思いますが……アパレル業界がそういう風にできてるのでしょうがないです。
これは間違いないです、つい先日ユニクロに突撃してなかなかの後悔をしましたから。
「チェスターがない!」事件
8年ほど着倒していたライトダウン(中身がない)と、チェスターコート(毛玉ばっかり)をやっとリサイクルに出せたのは去年の秋です。
せっかく1000円分の割引券をいただいたので、あのチェスターの替えを買いに行ったのですが……
それらしいものが一切ありません。
非常に困りました。
というのもコートを買いに行ったのが年末セールの時期でして。
ダウンばかりが売れ残り、ヒートテックのインナーも残っているサイズに偏りが出てきてました。
後から自分そりゃアホだわぁと思い……でも、それは後の話。
だからお店に残ってたのはこれだけ。
これだけがかろうじて何着か残っていたのですが、ネットで見るともうなくなってるんですね。
ダブルフェイスコクーンコート。
「買うなら今でしょ!」と言わんばかりのトレンドものです。
裏地がなく、コートだけど真冬向きでない厚み。
大きいシルエットなのでキレイめに着たい時はいつもよりワンサイズ下げる必要性が出ます。
セール価格で2990円+消費税。
(※情緒もへったくれもない写真)
着てみると意外と悪くない
セール価格だし正月用コートだし、と思って思い切ってライトグレーのXLを着たら、自分が思っていたよりも似合ったので嬉しかったです。
確かに腕周りが大きくて肩が落ちるのですけど、そこが「通勤用の制服」っぽさを薄くしてくれるのでいいです。
大きい分だけ重ね着できます。
オーバーサイズのアウターというのは、ゆるめのボトムスを履いてもそれほど相性が悪くないらしい。
ダウンジャケットが大きいとなるとなかなか微妙になるけれど、形のキレイなチェスターだったらだらしなく見えないようです。
ただし気をつけなきゃいけないのは、ダブルフェイスコクーンコートが毛羽立った素材でできている点です。
どこからどう見ても、すぐに毛玉ができるであろうことは容易に想像がつきます。
これはウール系だとしょうがない面なのでしょうか。
毛玉を取っても毛羽立ってて古い感じが出てしまうスウェットとは違って、定期的に取ってしまえば平気でしょうか。
前のチェスターも、毛玉を取りながら8年頑張ってたから……(頑張りすぎ)
ただ、こればかりは実際に何年か着ないと分かりません。
これもまぁ、トレンド効果なんだろうなぁぐらいのことは考えた方がいいのでしょうけど、ベーシックにばっかりこだわるとどうしても無理が出る場面もあります。
……早くに買わなかった自分が悪いけど。
今は幸いにもオーバーサイズが流行っているので、きつくない分には大丈夫なのです。
しかしその一方で、パツパツのきつい服を無理矢理着るのは、いつだってだらしのないこととされています。
タイトとパツパツは別ものですから、今のうちに流行りに乗っかって似合う服を見つけておくのもアリです。
もちろん、試着をした上でです。
何となく似合いそう、ではなく、実際に似合うことを確認するのをお忘れなく。
欲しいものがなかった! という時にも代替え品や別の着こなし方があることが分かると、服選びで疲れることが減るはずです。
どうせ服を着るなら、楽でなおかつ楽しい服を着ましょう!
しかし気になるシールの下
とはいえ……実は、個人的にはどこか引っかかる部分があります。
売れ残りがあまりに多いと、そんなに定価では服が売れないのかと感じるのです。
たとえば、先ほどご紹介したコートは結構なものです。
家に帰っていつもの調子で値札に貼られた値引きシールをそっと剥がし、定価を見てみてひどく驚きました。
値引きシールには税抜き3990円とありましたが、年末セールで更に値引かれ2990円。
わーいトレンドものだぁ、と思ったその裏で、元々の定価は7990円だったのだと知ったのです。
あんな、またすぐ毛玉まみれになりそうな素材してるのに。
いや……それとも、普通のコートというのはそういうものなのでしょうか。
値引きに慣れすぎてよく分かってないけど定価だったら買わない、いや、買えない品であるのは確かです。
買えないと思うのと同時に、こういう時はだいたい、この有名な著書を思い出しては「自分のお金がないからって、こんな風にしてていいのだろうか」と感じます。
この頃と違ってセルフレジが導入されるなど、設備面での大きな変化はあったので、働いている方たちの負担が減っていればいいのですが。
(しかし割引券適用させる=決済端末で社員専用ページを開くまでにすごく時間を食われたので、年明けにこれ遭遇したら店員さんどうするんだ……とヒヤヒヤした)
それでもなおどこかが確実にズレているのが売り場を見て感じるので、僕は困りますし心配です。
ユニクロは「ライフウェア」と銘打っておきながらもトレンドっぽい何かばっかり売っているので、本当に使えそうで「ライフウェア」らしいベーシックものは全商品のうち2割しかないのは相変わらずです。
え、まだある!?
なかなか大変な目に遭ったのはこれだけじゃないです。
試着込みであってもユニクロにすがるというのは危ういと前回書きましたが……!
その試着が1時間半かかって、心が折れそうになったのです!!(つづく!)