妄想はどこまでも
リハビリは、ゴールデンウィーク期間中は2度しかない。だから、妄想に走ってしまう。
夜中になると、前のばあちゃんが、一時間毎にポータブルトイレを動かす。その度に起こされる。だから昨日は昨日は眠れず明け方ようやく眠りこけ朝ごはんだと、起こされる。ポータブルトイレにオシッコしているはずなのにいつも布団がびしょ濡れって怖い。
昼間大いびきをかいて眠りこけてヘンテコな夢を見た。
大好きな恋人とエッチ出来ない少年の夢。少年は、ものすごく悩んでいた。病気だかなんだか知らないが、陰毛が思春期を過ぎても生えてこない。髪の毛はふさふさ。明るい性格の彼は、女子達の人気者だった。その中で一際目の綺麗な女子に一目惚れ。
こう思うと、気持ちを伝えたい気持ちが、抑えきれず「素敵な瞳に僕を映してください。好きです。付き合ってくれないか!」
いきなりの告白に彼女は、驚嘆した。しかし、「少しだけ時間をください。」と言って次の日には、輝く瞳で「よろしくお願いします。」と顔を真っ赤にさせて、返事をくれた。
「カナさんのこと、大切にするよ。」
翌日から、2人は登下校も、休みの日もいつも一緒にいる関係になった。
しかし、彼は彼女にキスはするが、それ以上しない。
カナは最初のうちは、ホントに私を大切にしてくれているのだ。と思い。彼の思う気持ちは倍になった。
それから2年の月日が、流れ、お互いすれ違うようになった。
カナは「大切にするよ!」の意味を考えるようになった。暗がりの部屋で何となくいい雰囲気になっても、キスしかしない彼に、少しだけ苛立ちを覚えるようになった。
彼は彼で悩んでいた。頭に植毛する事はあるが、陰毛を植毛するなんて聞いた事無い。
ネットで、色々調べる中で、自分の髪の毛を植毛する事が出来る、しかし、植毛すると、頭髪はなくなってしまう。植毛料金はべらぼうに高い。
しかし、植毛すると、ペニスも彼女を失神される程いいものになる。彼女を満足させ、シーツは海のようになる。
彼は、迷った挙句、その植毛店を訪ねた。
光り輝く店内に一人の恰幅のいい男がまだ昼間だというのに、ワインを呑んでいた。彼は、来る場所を間違えだと思い、店を出ようとすると、
「兄さん植毛に来たんだろ?」
彼は、狼狽し声も出せず身動きできなくなった「そんな驚くことか!ここに来る人はみんな満足して帰って行くぜ!」」
「俺は光の伝道師マスター・ハゲ」
男はそう名乗った。光り輝く店内は、彼の頭のせいらしい。
「兄さん植毛すると、彼女はきっと兄さんから、一生離れないよ!おんなはエクスタシーを覚えた途端、もっと美しくなる。そして、禿げた頭にもっと恋するんだよ。」
「いきなり禿げた頭になったら、彼女は逃げないだろうか?」
「兄さんは、顔立ちも性格も良さそうだ。それに彼女は、君の体を求めている?だろ?今回は特別価格で2万円で植毛してやる!どうだい?」
「植毛したら、もう二度と元に戻す事は出来ないんですよね?」
マスター・ハゲはニヤリと笑い、
「後悔はさせねーよ!彼女には、ボランティアで、髪の毛を寄付してきた。と言えば、信じるワインをプレゼントしよう‼️」
「何?なんで髪の毛ツルツルなの?」
目を丸くして、、身動ぎしない彼女に、貰ったワインを見せた。
「俺の髪の毛髪質が、いいんだって、髪の毛抜けてしまう病気の人に寄付したんだ。お礼にワインもらった。」
彼女は、ツルツル頭にキスをした。そしてその後、俺は彼女口の中に舌を突っ込んで、静かに体を抱きしめた。股間がウズウス波打つ中、ようやく2人は一つになれた。
彼女は、満足した寝顔がそこにあった。
それから30年、俺は彼女と12人の子供と、暮らす。光り輝く世界の中で、俺には、笑顔が絶えない。
あの後俺は光の伝道師になりたいと思うようになった。そして今マスター・ハゲの弟子として世界を光に満ち溢れるように活動する。
エロは難しいですね。しかし、性の相性ってやっぱり大切に思います。地球より愛を込めて、遥か何億光年にあるとされるけなーし星へこの思いが届きますように
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今はまだ修行中の身ですが、いつの日か本にしたいという夢を持っています。まだまだ未熟な文章ですがサポートして頂けたら嬉しいです。