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#読書感想文

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#フィリップ・マーロウ

『トライ・ザ・ガール チャンドラー短篇全集 2』 作者:レイモンド・チャンドラー

ハードボイルド探偵小説界に於ける希代の名作家レイモンド・チャンドラー。その全中短篇を網羅…

浅野 智
10か月前
7

『大いなる眠り』 作者:レイモンド・チャンドラー (著), 双葉十三郎 (翻訳)

1922年にデビューし、アーネスト・ヘミングウェイを祖とするハードボイルド手法を、推理小説に…

浅野 智
11か月前
8

『プレイバック』 作者:レイモンド・チャンドラー

「タフでなかったら、生きていられない。やさしくなれなかったら、生きている資格がない」 前…

浅野 智
3年前
5

『長いお別れ』 作者:レイモンド・チャンドラー

「さよならをいうのはわずかのあいだ死ぬことだ」 1953年に刊行されたレイモンド・チャンドラ…

浅野 智
3年前
3

『かわいい女』 作者:レイモンド・チャンドラー

こんな日があるものだ。出っくわす人間がみんな一人前ではない。鏡で自分の顔を見直したくなる…

浅野 智
3年前
1

『湖中の女』 作者:レイモンド・チャンドラー

「私立探偵を軽く見てはいけない。執念深くて、どんな嫌味をいわれても感じないんだ」 或る会…

浅野 智
3年前
4

『高い窓』 作者:レイモンド・チャンドラー

本書は、レイモンド・チャンドラーの三作目の長編である。『さらば愛しき女よ』に続く流れで、これも何十年か振りに再読したが、非常に楽しく読めた。 同じく、私立探偵フィリップ・マーロウを主人公とし、彼は或る依頼事に関わるうちに、例によって立て続けに殺人事件に出くわしていく。 と、書くと、伝統芸の様な決まりきったパターン物の印象を与えるかもしれないが、本書については読み始めて暫くすると、他の作品とはやや異なる雰囲気を感じた。 一作目『大いなる眠り』、二作目『さらば愛しき女よ』に比べ