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#読書感想文

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記事一覧

『城の崎にて・小僧の神様』 作者: 志賀直哉

明治から昭和にかけて活躍し、小説の神様と言われた志賀直哉の短編集。 私が本書を手にした動…

浅野 智
9日前
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『3001年終局への旅』 作者: アーサー・C・クラーク

1968年発表の『2001年宇宙の旅』、1982年の『2010年宇宙の旅』に、1987年の『2061年宇宙の旅』…

浅野 智
3週間前
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『暗闇のスキャナー』 作者: フィリップ・K・ディック

ヤバい。ウケる。翻訳一つでまさかハードSFの印象があるディック小説がこんなゲスい作風になる…

浅野 智
1か月前
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『2061年宇宙の旅』 作者: アーサー・C・クラーク

一作目の『2001年宇宙の旅』が1968年、二作目『2010年宇宙の旅』は1982年に、そして本作は1987…

浅野 智
1か月前
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『2010年宇宙の旅』 作者: アーサー・C・クラーク

大ヒットーーーそんな在り来たりの言葉では言い表せない不朽の名画『2001年宇宙の旅』。その続…

浅野 智
1か月前
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『デザインを、経営のそばに。』 作者: 八木 彩

デザインはビジネスに役立つ力であるが、まだまだ十分に活用されていない。この解決の為には、…

浅野 智
2か月前
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『資本市場とリスク管理』 作者: 藤井健司

本書では、金融・資本市場の成り立ち、金融仲介機能や、ドライバーであるデリバリティブ取引、証券化市場などを詳細に解説する。 一方で、リスク管理にも注視し、リスク管理標準としてのVaR(バリュー・アット・リスク)、バーゼル規制、ストレステストといった、それぞれの手法に於ける利点と共に、各々の限界についても解説している。 更には、21世紀に入ってから新たにクローズアップされたリスクとして、地球温暖化、脱炭素社会に向けた取り組みを取り上げ、これに対する金融・資本市場の役割についてにも

『2001年宇宙の旅(決定版)』 作者: アーサー・C・クラーク

本作は、スタンリー・キューブリック監督による1968年のSF映画の小説版である。映画公開後に発…

浅野 智
3か月前
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『地球幼年期の終わり』 作者: アーサー・C・クラーク

SF史上の大傑作と多くの人々に絶賛されている本作が2015年にアメリカでドラマ化されているのは…

浅野 智
3か月前
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『ユービック』 作者: フィリップ・K・ディック

短篇『宇宙の死者』と同様の世界観を持った本作。つまり、人間が死後、或る程度の期間「半生状…

浅野 智
4か月前
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『美しい星』 作者: 三島由紀夫

私が読む三島由紀夫の作品は、これで二冊目なので良くは存じていないながら、三島作品ではSF的…

浅野 智
5か月前
7

『夏への扉[新版]』 作者: ロバート・A・ハインライン

1956年に発表されたロバート・A・ハインラインによる古典的SF小説であり、代表作ともされてい…

浅野 智
6か月前
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『白日』 作者: 北方謙三

私が初めて読んだ北方謙三の小説。今でこそ『三国志』や『水滸伝』などと言った『中国歴史小説…

浅野 智
6か月前
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『マンガの描き方―似顔絵から長編まで』 作者: 手塚治虫

本誌は1977年初出のものを文庫化したもので、何故今更読んでみたのかと言うと、手塚治虫自体がどういう具合に創作しているのかが知れるであろうと思ったからだ。 漫画の神様の作品作りとは一体どんなものだろうか? そういう次第。 まえがきで、「この本は、いわゆる漫画家の卵とか、漫画グループとか、マニアが見ると、きっと物足りなくてぜんぜんつまらないだろう」と言って退ける。 手塚治虫の真意とはこうだ。 「この本は手ほどきである。この本一冊で、何百人か、何千人かの、今まで描いたこともなかっ