見出し画像

ASANELのこれからについて

先日インスタライブでお話ししたASANELのこれからのお話です。

プロフィールに心理学を入れました

(1)大学の専攻について

現在社会人大学生です。今まで大学で何を勉強しているか伏せてきましたが、4年間ゆっくり勉強していて、自分の進みたい道に迷いがなくなったので何を勉強しているかオープンプロフィールにしました。
ねぼうは「心理学」を勉強しています。あと5年くらいで大学が卒業できそうなので(通信制大学なので在学期間が長く、その中で自由に規定の単位を取れば良いのでかなりのんびり大学生)、ASANELの運営の様子をみながら大学院へ進学を予定しています。40代で大学院までいけたら良いなぁが今の所目標です。ちょっとはみ出て50代前半でもOK。無理はしないけれどゆっくり前へ進む。
研究したいテーマが決まっているので、臨床心理学のある志望校を目指しています。大学も色々見学して行きたい志望校も決まったので何回か受験で落ちてもいいので(心理学の臨床系の大学院はテスト範囲が広いためちょっと大変)、受かるまでのんびりトライします。

(2)有志の先生たちと心理学の研究をします

この4年間、大学生活で色々な心理学の先生や他の研究をしている先生たちと話す機会がたくさんありました。その中で「助成金をもらう手続きが大変」「助成金を使うと研究の期限が決まっていることが多い」「年度末はどうしても忙しくなる」など研究をするって大変なんだなぁということを知りました。
そこで「研究の締め切りがゆるくできる」「助成金の手続きをする手間を省ける」ということで、ASANELの売り上げの一部を使い、有志の先生達と心理学研究チームを作りました。
会社の税理士さんに相談したり、会社で色々手続きをしたり。大企業や総合大学のようなハイエンドな機材を使った研究は難しいですが、心理学は時間をかけてアンケートを収集したり臨床数を重ねて統計を出したりと工夫ができるので、すでに大学所属で研究をしている先生や開業されている医師など、私が大学院で研究したいと思っているテーマに興味を持って下さった大先輩の方たちと一緒に小さな心理学研究をしていきます。
ここ数年この用意をしていました。ついに準備が終わって、4月1日からASANELで無理なく用意できる予算の中でそれぞれの得意分野の知識を交換しながら協力して進めていきます。目標は論文がアクセプトされること。締め切りは設けず、時間はいくらかかってもいいので、仲良く研究をしていきます。いつか結果が出たら発表をしようと思います。
ブランドとしてできる社会貢献ってなんだろうとずっと考えていました。社内ですべて完結すれば中間コストもかからず、目に見えるため進捗も分かりやすい。研究を会社の中で行う。社内で管理できるので研究者のスケジュールに無理がなく、いつか未来で誰かの役に立てるような結果が出せて(失敗したらまたやり直せば良い)、科学が少し前に進むお手伝いがしたい。これが私のトライしたい社会貢献の形でした。心理学が大好きです。
なので「ASANELの売り上げの一部を研究費にする」という社会貢献を選びました。

(3)心理学をベースにした心や身体のケアにつかえる新しい文具ブランドを立ち上げる

ASANELはかわらず私が作りたい文具、欲しい文具をつくって行きますが、心理学をもっと本格的に学んでいく中で「こういう心のケアの文具があったら便利そうだなぁ」「こういうログが取れれば病院で医師に説明がしやすいかな」「リハビリに使える文具はこんな感じかなぁ」など、心理学という科学と文具を混ぜた新しいブランドを、今後未来で立ち上げる予定です。とくにリハビリとケアは目指したいと思っています。

もう少し勉強や研究を重ねたいので、だいぶ先になると思いますが、意識しながら勉強をしていこうと思っています。
ASANELのファミリーブランドのような立ち位置になると思いますが、エビデンスから作る文具にとても興味があります。科学ってなんて楽しいんだろうと毎日勉強をしていて感じます。

ねぼうのポートフォリオ

作家と科学者のまざった人になれたらいいなぁ。これが今の大きな未来計画です。


こんな感じで大学で勉強しながらずっと準備をしていました。今回、ASANELのアトリエを大きくしてお引っ越しするのも、ストッカーが埋まってしまっただけではなく、諸所手続きや打ち合わせの場所が必要になったという理由もありました。アトリエというかわいいベースステーションができたので、活動がしやすくなります。

新しいアトリエの内装はこんな感じです

17歳の時に「人生の最後は科学者になる」となぜか根拠も何もなくふわっと思いました。授業中、窓の外を眺めていて。

ずっと「なんで科学者になるって思ったんだろう?」と気になって生きてきたのですが、色々な偶然が重なって気付いたら40代で大学生になっていました。今、毎日ちょっとずつ勉強するのが楽しいです。なるほど。私、科学が好きなんだとやっと気付きました。

相変わらずの好奇心で、気付けば現在3つの学会に所属していて、春には4つ目が増えます。どの学会に参加しても「へ〜!面白い!」「これとこれは違うジャンルなのに同じ事を言っているように見える!」と、どんどんのめり込んでいくようになり、17歳のあの日の不思議な気持ちの答えがここにあったのかと納得しました。

どの科学に進もうか選択肢がたくさんあった中で、心理学を最終的に選んだのは色々な気持ちが混ざっているので上手く説明するのは難しいですが、「見えないものを信じる人間という生物の強さ」に惹かれたからかもしれません。なんでも見えて数えられて分かりやすくしようとする世界で、こんなにも見えないのに、心のことを「きっと美しい」と信じてもいいというのは、私に許されたとても大きな自由でした。そこにすごく惹かれたように思います。

17歳の私にもらった不思議な宿題。今、それを丁寧に解いているところです。私の目指す地球と人間に優しい科学者になれたら嬉しいです。

以上、ASANELのこれからのお話でした。

ねぼう


ASANEL
私が欲しくて使いたいオリジナル文具だけを作る文具ブランド。
ブランド名の由来は「朝、寝る。」
https://www.asanel.net

Instagram
お店の最新情報や再販の進捗はInstagramでお知らせしています。
https://www.instagram.com/asanel_bungu/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?