シナチクはタケノコだった
ラーメンに入っている、茶色だったりベージュ色だったりする、細長いあれ。メンマと呼ぶ人が多いのかしら。私はシナチク派です。
子どもの頃は苦手だったんですが、大人になって食べられるようになりました。
そんなシナチクに関する、最近の衝撃。
あれはタケノコだったんですね?!
ある日、母とラーメン屋に入ったときのこと。
私、シナチクが食べられるようになったとはいえ、店と気分によって苦手なシナチクもあって。その日はシナチクを食べる気になれず、自分の分を母にあげたんですよ。そのとき母が何気なく言った、
「シナチクはタケノコなのに」。
私の心境:(シナチクってタケノコだったの?!)
お恥ずかしい話ですが齢29になるまで知らんかった。
では何だと思ってたん、と言われても、私にとってシナチクはシナチク。それ以外の何者でもない。
タケノコ=高級品、という認識である私にとって、まさか一杯1000円もしないラーメンにほとんど毎回入っているシナチクが、タケノコであるなんて言われてもぴんとこなかったわけですよ。
どれくらい衝撃的だったかというと、その場で3回母に聞き直したくらい。
カウンターの向こう側に店主、なんなら隣に他の客座ってるわ、恥晒すのやめい。
……と今ならば母の気持ちに立つこともできるが、予想を遥かに超えたことが起こると人間の思考というのは極端に鈍るか、あさっての方向に飛ぶものですね。
そう思って周りを見れば、まあ長いこと知らずに生きていたなぁということは意外に多いのかもしれません。
勘違いしたままだった、ってこともありますよね。
歌詞の聞き間違いとか漢字の読み間違いとかはよくある話。
「月極駐車場」とか初見で読めなくないですか? 「つきぎめ」ってわかった今でも見かけるたび心の中では「げっきょく」って読んでます。
あとは略語。アジカンとかね。
「アジカンいいよねー」「あー、私も好きー」って会話をしたことあるけど私あじの缶詰めだと思ってた。おいしいよねー、とか言わなくてよかった。
その手の最たるものは、私の知人。
彼女はとにかく固有名詞を覚えるのが苦手。
甲子園の定番曲「アフリカン・シンフォニー」を「アフリカン・カンパニー」と間違えるくらいはまだかわいいもので、2006年には映画化、2008年にはドラマ化した青春恋愛漫画『ハチミツとクローバー』に関しては「バターとポップコーン」と覚えていた。「と」しか合っとらん、というかこれを合っていると言っていいものなんでしょうか。なんとなく甘いものだったような、という大まかな印象でしか彼女の脳内には記憶されていなかったのだと思う。
皆さんのエピソードもよかったら、コメントにて教えてください。
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