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野鳥観察|夏先取りユリカモメ

このごろはずっと雨ばかりで、気温は低く風も強い。

3月も終わりですよ。春ならばもうちょっとこう、陽気をさ、うららかにさ。

そう期待してしまうけど、毎年春はそのイメージを裏切って案外冷たいものだ。ギャップに勝手に打ちひしがれるのもまた春の風物詩といえる。


「あー春。」と思いながらどんよりと公園の池を眺めていたら、意外な姿が目の前を横切った。

あれ、よく見えなかったけど頭、黒い??

とまってくれた。1羽だけ、やっぱり黒い。

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この鳥はユリカモメで、日本では冬鳥だ。寒い季節に海や公園の水辺で、白いお顔を見せてくれる。


それが暖かくなってくるとこのように黒ぶちが混ざってきて


4月から初夏にかけ、北に向かって海を渡るまでには真ん中の個体のように真っ黒になる。


だからか、英語ではBlack-headed gull。冬の白い装いだけを見ていたら意味不明だけど、名付け親はたぶんこの鳥の夏の姿のほうをよく見ている人、つまりもっと北に住んでいる人かもしれない。

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それにしても、まだ冷えるのにお早い支度ですね。

周りを見る限り、数十羽いるなかでファーストペンギンだ(カモメだけど)


寒い寒いと言ってても、季節は確実に巡っている。


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