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「デザイン」が苦手なすべての人に贈る、明日から使えるデザイン思考

先日、「デザイン思考講座」なるものを受けました。もっと早いうちから知っておきたかったなあと感じたので、備忘録的にnoteを書いております。

正直、講座を受けるまでは「デザイン」という言葉から想起される、クリエイティブな人にしか許されなそうな響きに、苦手意識がありました。(なにか創作活動をする際の自分のセンスのなさが今も昔もとてもコンプレックス)。

社長が良く言う、「うちをデザイン思考の会社にしたい!」という言葉にも、???マークがいっぱいでした。

でも、そんなあなたにこそ聞いてほしい。そうではないあなたにも聞いてほしい。「デザイン思考」という素晴らしい考え方を。

デザイン思考は、誰もが日常的に使える課題解決の実践方法なんです。
センスとかではなく、問題解決の考え方!ということがまずポイントです。
そして、これはビジネスでも、日常でも、使えるものなのです!

そもそもデザイン思考とは??

Design thinking is a human-centered approach to innovation that draws from the designer’s toolkit to integrate the needs of people, the possibilities of technology, and the requirements for business success.—TIM BROWN, EXECUTIVE CHAIR OF IDEO

だそうです。人間中心のという和訳より、human-centeredって言われるほうがしっくりくるので、英文そのままのほうがニュアンスがわかりやすい気がします。

そのプロセスは、共感→問題提起→アイディア創出→プロトタイプ作成→テストを行ったり来たりするもの。

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Goodpatchさんのこちらの記事が非常にわかりやすいです。

で、どうデザイン思考を日常に活用できるのか?

①「ユーザー起点」という考え方
Design Thinkingで大切にしている考え方の一つに、「ユーザー起点」というものがあります。ユーザーの平均値ではなく、目の前の一人のユーザーがどう感じるか、そこにどんなストーリーがあるかに目を向け、理解、共感するかが大切だとのこと。

まさにマーケティングのベストセラー、「顧客起点マーケティング」に書いてあることそのままなのです。

マーケティングや事業づくりそのものにも使える考え方だなと感じました。


②たくさんアイディアが出せるスキーム
アイディアを出しましょう!というミーティングで、しーんとしている状態に出会ったことはありませんか?

私はよく出会ってきましたし、自分自身も浅はかだと思われたらどうしよう、否定されたらどうしようという不安から、まともそうなアイディア少しだけをアウトプットしてきました。

一方、今回の講義では、たった9分、4人で46個ものアイディアが出たのです。しかもほぼ初対面の人々にも関わらず。(お題はクリスマスにやりたいパーティーでした、皆さん、46個もアイディア浮かびますか。。。?)

アイディアを出すうえで、明日から使えるポイント3つをご紹介します。

1.アイディアを出す段階では、すべてのアイディアを肯定すること  
合言葉は「Yes,and」「いいですね!」

肯定されているという心理的安全性を作ることと、
アイディアを出す時間/判断する時間を明確に分けることがポイントだそう

2.時間を区切ること
〇分で出しましょう!とあえて時間を区切ることで、
頭フル回転でどんどん出てくるものだと感じました

3.わざと制約をつけてみること
「身の回りの物を探しましょう」→「身の回りの赤いものを探しましょう」
「クリスマスパーディーのアイディア」→「1億円以上使うアイディア」
という風に制約をつけることで、かえってアイディアが広がるそうです

自分の意見を否定されず、周りの人の意見からさらに新しいアイディアが生まれてくる感覚は、非常に心地の良いものでした。人生で初めて、アイディアを出す時間を楽しいと思えた瞬間だったかもしれません。

そして、出てきたアイディアからプロトタイプを作って、ユーザーと試しながら、実現していく。FAIL FASTでコストのかからないうちに早めにたくさん失敗して、いいものを作っていく。これがざっくりデザイン思考。

なんとなく、日常に活かせそうな気がしてきませんか?

過信しすぎてはいけないけど、それでも知ってほしい

こんな批判もありますが、デザイン思考は生活を豊かにするし、ビジネスにも活きるし、知っていれば役に立つ考え方だと思います。
(※この方はデザイン思考を全否定はしておらず、過剰な期待をせず、特性をうまく活用しましょう、と伝えています。なにより解説がわかりやすい。)

企業や組織が、もっともっと良くなっていくために、どこか一つの要素だけでも、仕組みとして組み込めたら、心にとどめておけたら、とっても素敵だなあと感じました。

「デザイン」という言葉を毛嫌いしないでください!ビジネスでも、生きていくうえでも、とっても役に立つから!となんとなく苦手意識があった自分に伝えたいです。

<参考資料>
今回講師をしてくださった吉成雄一郎さんは、毎週シリコンバレーの最新ニュースをメルマガにして無料配信されています
https://www.getrevue.co/profile/yuichiro-yoshinari


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