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地方移住してからアップデートされた考え方

コロナ禍で栃木県の那須塩原に、昨年の秋に一家で地方移住しました。初めて暮らすこの土地で、秋と冬の二つの季節を過ごし、そして今は春を満喫しています。町中の至る所で、黄色の菜の花やラッパ水仙、紫色の名前も分からない花、家の人やお店の人たちが丁寧に植えて育ててきたカラフルなチューリップが咲き乱れています。
春ってこんなに生命が生き生きするんだ、と全身で感じる毎日。
地方移住をしたといっても私は地域にどっぷり浸かった日々を過ごしているわけではなく、相変わらずパソコンを前に日本や世界のあちこちとつながる時間の方が多いのですが、とはいえ、こうやっていくつかの季節を巡りながら、耳に入ってくる地元の人の声や、新しい日常で自分の中の色々な感覚が揺らいでいく中で、私自身が地方移住してからアップデートされた考え方があります。
そこで今日は私が地方移住してから感じてきた三つの価値観についてシェアしたいと思います。


囲い込んで「所有」するのはクールじゃない

栃木県の那須塩原に移住するタイミングくらいに、ある女性タレントが、この那須エリアで動物保護の目的ということである牧場を買い取って、そこでビジネスを始めたというのが話題になりました。
私がその話を聞いた時は、動物への愛がある人なんだなーとか、ビジネスマインドがあってすごいなーといった感想を持ったのですが、地元の人がこの女性タレントやその方の手がけるビジネスに対してもった印象は違ったものだったそうです。
具体的には、この女性タレントがその牧場を買い上げる前までは、誰ものが気軽にそのお洒落な場所にあるレストランにいけて地域の人にとってちょっと特別なお気に入りな場所だったのに、この女性タレントの事業により結果として地元の人たちが締め出されたような形になり、残念だと言う印象を受けた人が多いとのこと。
動物愛護という社会的に意義があると一般的にされることであっても、その目的達成のための手段として「持つもの」「持たざるもの」の間で線引きをして土地やそこにある色々な価値を一部の人達だけ囲い込むのはクールじゃないんだな、と感じました。

効率性の追求よりも、美しさを大切にしたい

東京に住んでいる時は、見える風景が常に「何か」でいっぱいで、新たなビルが建築されるとか、道路が造られるとか、そういったことへの抵抗があまりなく、「あー今度はどんな面白いお店が入るのかなー」「どんなふうに便利になるのかな」と感じていたくらいでした。
一方、この栃木県の那須塩原は大自然が広がり、余白だらけ。木々から季節の移り変わりを感じ、何も立ってないがらんとした土地で元気に咲き誇る雑草やお花に驚いたり自然がとても身近な毎日です。
そんな中、道路が新たに開通したり、太陽光パネルが建設されるのですが、そういう様子をみて地元の人が「大好きな景観が崩れていく」だったり、「太陽光パネルばかりは美しくない」と言っているのを聞きました。
今までは何かが新たに建築されること=より便利になる、という側面しか感じていなかった中、地方移住してから利便性の追求のみならず美しさも考えていかないといけないのではと感じるようになりました。

人に選んでもらう、探してもらうだけの自分軸の大切さ

都会にいると「駅近」というだけで、その場所の価値が高いというのがあるかと。駅から近ければ近いほど、お店も繁盛する可能性が高い、とされ、駅前にお店をもってたくさんのお客さんに来てもらおう、とするところがある一定数あるかと思います。
一方で、地方移住してびびっくりしたのが「こんなところによく作ったね!!」というような場所に色々なお店が点在しています。森の中にポツンとベーカリーがあったり、砂利道を進んでいく奥まった田んぼに囲まれた場所に美味しい定食屋さんがあったり、はたまた大きな塀に囲まれていて本当に小さくてお店の名前が出ているだけのベーカリーも。墓石を作るところの前に美味しいタイ料理やさんなんかもあります。
もちろん駅を使ったり、特定の場所に人が集まるということが地方では少ないから駅近に作る意義が都会ほどないのは事実かもしれませんが、ここまで「お客さんが自分たちに会いにきてね」という姿勢を貫けるだけの提供するものへの自信、そしてその場所選びにも揺るぎない自信を持てるだけの自分軸がすごく眩しく思います。既存の価値感や大衆的なるものに合わせず、どーんと自分が構える。そんなかっこいい人たちがこの栃木県の那須塩原には多くて感動します。自分軸って大切だなと日々思うのです。


東京にいた時は、地方的考え方と都会的考え方の違いというのがどんなものか全く想像がついていませんでした。よくメディアでは地方は保守的ということも言われて、どちらかというと都会の人からすると地方って窮屈そうとか、行ったら前進しなさそうというイメージが付き纏ってしまうかもしれません。
でも実際に地方移住して、自分自身が感じ始めた「地方的」価値観に触れることで、より自分らしく、気持ちよく生きられるようにしてくれているように感じます。
もちろん、都会でも地方的価値観を持って生活をしたり、お店を営む人はたくさんいたんだと思います。ただ当時は、私自身がそういう感覚を持ち合わせていなかったが故に、共鳴できてなかっただけだろうなーと今なら思います。

ただただコロナ禍でもっと安心安全な日常がいいなーとか、自然がある方が子育ても良いよね、と地方移住してきた私たち。こんな風にものの見方のアップデートまであるとはなんだか棚からぼた餅のような気分。
これからも色々な出会いを通じて、新しい世界に出会えるのが楽しみです。


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コロナでほぼフルリモートになったのをきっかけに東京から栃木の那須に地方移住。地方移住で感じたこと、日常のちょっとした幸せなこと、たまに働くことについて語ります。 アクティブ・コネクター株式会社CEO&Founder 二児(息子3歳、娘1歳)の母