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バイオ株で資産半減、懲りずに1121万円入金している人

2024年、新NISA制度が始まり株式投資の話をよく耳にするようになりました。
インデックス投資や個別株投資など、様々な手法がありますが、中でも個別株投資は奥が深く、そして怖いものです。

私は株式投資を10年ほど続けている32歳の会社員です。恥ずかしながら、バイオ株で手痛い失敗をしており、それでも懲りずに証券会社への入金を続けて、10年で累計1121万円となりました。

浮ついた心で始めた株式投資で失敗をして、その後に忍耐力と少しの勤勉さを手に入れました。
株式投資に興味を持った方には是非、愚者の失敗を参考に、同じ轍を踏まないよう資産を築いていって欲しいです。


01.株式投資をはじめたきっかけ

大学生の頃、塾講師のバイトで80万円ほど貯まりました。当時の私には大金で、これを運用したらとても増えるのではと考え、SBI証券で株の口座を開設しました。

なぜ株だったのかといえば、当時は「デイトレーダー」という言葉が流行っており、ただのギャンブルよりも勝率が良い印象がありました。
大学生で時間もあるし、一日中デイトレーダーで稼げるかも、といった具合の軽い気持ちでした。

02.「バイオ株で資産半減」

2014年に80万円で始めましたが、資産は特に増えず、じりじり減っていく一方でした。今振り返れば、初心者がデイトレードで勝てるはずがないのですが、当時の私は、もどかしい思いで一発逆転の銘柄を探していました。

そんな時に見付けたのが、東証マザーズのバイオ株「アキュセラ・インク」という会社です。

新薬開発が進んでおり、もし完成すれば業績が爆発的に良くなると期待されていました。ネットで調べると「画期的な新薬」「開発状況は順調」「大手製薬企業と共同開発」と安心できる言葉があり、2016年年初に投資しました。

2~3ヶ月ほどは、株価は順調に右肩上がりでした。毎日資産が増えていくので、「仕事やめて専業もありだな」という言葉が頭をよぎったほどです。

その後、2016年5月に治験失敗のリリースにより、無情にも運用資産230万円が125万円へ、約半分となります。正直、この辺りの記憶は曖昧になっていますが、きちんと会社には行っていたことを覚えています。。

株式投資は甘いものではなく、高い勉強代を払うことになりました。。

03.会社員を全力で頑張るしかない、気付けば入金1121万円

幸いにも、会社員を辞めていなかったので、沈んだ気持ちを少しでも回復させるように仕事に打ち込むことに。当時、未婚で本当に良かったと感じます。

ただ、アキュセラ株での失敗と同時に、株式投資で成功している個人投資家の存在を知ってしまったので、株式投資は続けたいと思っていました。

特別なデイトレーダーであれば元手は少なくて良いですが、初心者は入金するしかないと感じ、毎月給与からの入金を繰り返していました。

日々の生活に余裕があったわけではないですが、株を持っていれば配当金が貰えることを知れたので、自然と無駄遣いが減ったように思います。

累計で1121万円を入金(右端)

04.現在は不人気な割安株を重視して投資

バイオ株で知識不足を痛感し、投資本は40冊以上読んで勉強しました(ハワードマークス氏、バフェット氏、パブライ氏などの著名投資家の本、会社四季報など)。

「安全域」「本質的価値」という言葉を大事に、低PBR株やネットネット株などの割安株に投資しています。

会社四季報は年末に発売される新春号を毎年買っています。チェック項目を絞れば、2週間ほどで読み終わります。
まさか自分が会社四季報にかじりついているとは。学生の時は想像すらしませんでした・・!

本棚の会社四季報

05.現在の運用額

◆約1700万円(日本株1500万円+米国株200万円)
日本の個別株に14銘柄、米国株に1銘柄
インデックス投資は、TOPIXのETFに170万円。毎月積み立てでS&P500の投資信託に80万円。

バフェット氏がS&P500に投資すべきと言っていて、素直に従っています。個別株だと銘柄の入れ替えに頭を悩ませるが、S&P500は機械的に入れ替えが行われるので、ストレス無く保有を続けることができます。

2024年5月集計

06.今後の運用方針

「損をしないこと」を一番大事に運用していきます。
バイオ株で失敗した経験から学んだことは、損をするとそれを取り返そうとしたり、意地になってポジションを大きくしたりする事です。

株式投資は「元金を増やし、安全な運用」を忘れないことが大事ですね。デイトレーダーの考え方とは真逆かもしれません・・!

円安で円の価値が下がる中、株式投資は一つの選択肢です。
1121万円を入金していく中で、お金をどう使っていくか考えるようになりました。今後も自分なりに「安全な株式投資」を続けていきたいと思います。

#創作大賞2024 #ビジネス部門

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