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ある美術展に行って

こんにちは。朝心です。
先日時間があったので、ある美術展に行ってきました。
(長良さんが「今日は何もないから寄り道して帰ろうか」と提案があり、用事があった建物にこの美術館があったので)
美術館「えき」KYOTOの「菱田春草と画壇の挑戦者たち」という展示です。

その日に行ったので、チケットは当日に購入しました。

もともとこういった美術展には、祖母に「一度は見ておきなさい」と言われて連れて行ってもらったことが何回かありましたが、自分から行くのは2回目でした(教授が余った前売り券を学生に配ったことがあり、そのときが初めてでした)。

一般教養で芸術は取っていましたが、画家のことには疎く今回見た絵の作者も初めて聞くか、ぼんやり聞いたことのある人ばかりでした。
特に今回の展覧会の主役となる菱田春草氏は、初めて聞いた画家でした。

いざ絵を見てみてみると、絵の良し悪しは分からないものの、非常に美しい作品ばかりでした。特徴は説明を読まないと分かりませんでしたが、無心になって見ることができました。長良さんも「へえ、こういう絵があるんだなあ」と途中で呟いたきりであとは最後の方まで終始無言でした。

心に刺さったのは絵というよりも、その絵を描いた画家の生涯の方でした。今回展示に出されていた絵の作者のうち、菱田春草氏と西郷孤月氏は若くして亡くなっています。西郷氏は今では名前を知っている人は少ないそうです。彼らはもっと展示されている絵以上の作品を作りたかったかもしれません。そうでなくても、もっと生きたかったのかもしれません。

ただ、描いた人は亡くなってもきれいな美しい絵はそこにあり、現代の私たちがそれを見ています。人間が消えても、その人が作ったものは永く残ると思うと少ししんみりしました。いよわ氏の「1000年生きてる」とは、まさにこのことなのかもしれません。

結果的には、美術館に行って絵を見てきたというよりも、その絵を描いた人たちの歴史を見てきたと言った方がいいみたいですね。

何だか心が洗われたような気がするので、またこうした美術館や展覧会に行けたらいいなと思います。長良さんも「また行こうな」と満足げでしたので良かったです。

暑くなってきたので、熱中症に気を付けないといけませんね。
それでは。


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