相手の言葉にトランスしよう
風が鬼強いですね((( ゚д゚ ;)))
カツラの方やスカートの方
お気をつけ下さいませ。
雨が降るたびに湿度が上がっていく感じも好きです。
さてさて、医療界にいると専門用語&略語にどっぷり浸かってしまいます。
例えば
「昨日ERCPでESTした人が鎮静効きすぎちゃって、エアウェイいれてあわや挿管するところだったよー」
とか
「マルキューが実はパワポレーションでストマサイトマーキングもしないまま緊急オペに行っちゃったよー」
とかですね。
きっと、医療関係者ではない人は
ここは日本だっけ((( ゚д゚ ;)))?くらいに
何を言っているのかわからんちんだと思います。
ただ、私たちが専門用語&略語を使うのにも理由があります。
①早く的確に同僚間でコミュニケーションが取れる
②カルテを簡略化出来る
③患者さんにはまだ知られたくないことを秘密にしておける
やっぱり、急変など切羽詰まった状況の時は端的に正しく伝える&伝わることが患者さんの安全にも繋がるのでこのような文化が浸透しているのだろう、と思います。
し か し
患者さんや家族はその文化の中にいません。
私たち医療者が普段話している言葉や認知している概念が伝わらないんです。
そのため、医療者と患者さんの間に大きな壁が出来てしまいます。
近年ではインフォームド・コンセント(治療や処置の前に患者さんに説明して同意を得ること)が徹底されていますが、患者さんの理解度が高まっているのか、本当に納得出来ているかどうかはわかりません。
だって、普段のコミュニケーションだとそうですが
分かり合えないとつまらなくないですか?
共有している何かがないと楽しくない。
普段のコミュニケーションでもそうですが、お互いにしっかり分かり合うって難しいですよね?じゃないと、ガタガタになります。
たまたま参加した合コンみたく、お互いにお互いを知ろうとしていないコミュニケーションは、別れたあと何を話していたか覚えていないし、言語が通じない外国人とのコミュニケーションも同じく凄く疲れて大変だと思います。
少なくとも
この人と関わって楽しかったなー
という記憶にはならないと思います。
けれども、これが医療者-患者間だと
「コミュニケーションとるの疲れるからむりー」って訳にはいきません。
仕事になりませんから\(^o^)/
だから、私たち医療者から患者さん達に歩みよらないといけない。
それはつまりコミュニケーションで言えば
自分の言いたいことを
患者さんの知ってる言葉に変換して伝えるということ。
正直、患者さんに状態や病状を説明している時は幼稚園児に話してるんじゃないかと思うくらいです。自分たちよりも年上の人に対して、小馬鹿な対応をしていないかどうかいつもヒヤヒヤします。
けれど
それが相手にはちょうど良かったりする。
ちょっと具体例を出しますね。
(´-`).。oO(今日の採血で腎機能障害が出てきたから尿を24時間蓄尿して欲しい。
と、私が思っていることを患者さんに伝えるには
「今日の採血で腎臓の機能が良くなかったので、これからお小水を機械に溜めて下さい。機械に毎回溜めることで、尿の量と濃さを確認しています。1日のトータル量をチェックしたいのでお手数ですが毎回溜めるようにお願いします。」
って言わないと伝わらないです。
(´-`).。oO(ここまで噛み砕いているからわかっておくれよ!!
と心中では思っています笑
相手にちゃんと伝えたいなら
伝わるカタチに変換すること。
相手のツールに揃えること。
相手の世界の見方を創造すること。
人と人が100%わかりあえることはないけれど、
わかりあえた端っこを共に喜べることは素敵なことだと思います。
それこそ、コミュニケーションの醍醐味だと思いますしね( ´ ▽ ` )ノ
ちなみに、この記事を書こうと思ったきっかけは
「先生からも同じようなことを言われたけど全然わからなかった。あなたの説明は端的で非常にわかりやすい」と患者さんから言われたのが嬉しかっただけ( ´ ω ` )えっへん
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