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わたしの「ちゃんと」を保つもの

看護師になって12年目の春を迎えた。

わたしと同じ干支の新人が入ってくるらしい。
信じられない…信じたくない…


まともな医療従事者ならば同じくそうであろうが、何年経っても自分をプロフェッショナルだと思えない。

どんどん進む医療技術
更新され続ける医療算定、介護保険制度
変わり続ける生活者としての患者

覚えても覚えても足りないのだ。
採血はいまだに失敗するし
いつまでたっても最先端や最高峰に追いつけない。

そのはるか下のあたりを、サザエさんみたいにうろうろしているだけだ。

大学病院を離れて以降、積極的な学会参加はしていないし、ご時世もあいまって研修や勉強会もさっぱり。

大学病院を辞めるときに言われたセリフ

キャリアが途絶えるよ?

疲れているとき、これが頭の中でこだまする。

国家資格の看護師だけど
10年以上の経験があるけれど

プロと言うと、心の端っこがこそばゆい感じがする。

わたしは、まだまだ。
看護師の中でも、下から数えたほうがいいほうだと思う。

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