耳を喜ばせる

ナースという仕事は、リスク管理に追われる仕事だといっても過言じゃない。

いかに患者の安全を守るか
いかに患者の安楽を整えるか
いかに患者の安心を支えるか

こういうことをいつも考えながら働いている。

中でも、音や声など耳からの情報は
とても大切。

あ、泣いてるな、とか
ティッシュとリモコン落としたなとか
メガネを外してテーブルに置いたなとか
点滴触ってるな、とか

患者の行動を把握するための重要な材料になっている。

だから、耳からの情報はリスクに備えるためのネガティブなものが多い。
危機を早くキャッチして
インシデントを起こさない。
アクシデントにさせない。

そういう認識でいままで過ごしてきた。

でも、今年に入って
音楽関係の知り合いが増えて
音や声に対する意識が
ちょっとずつ変わってきた。

みんな好きで音や声を聞いていて
しかも、それを仕事にしていて楽しそうで。

どうやったらもっと聞いてもらえるか
どうやったら心地よい環境を提供できるか
不快となる音や瞬間を最小限に抑えられるか

こんなことをいつも話して実践している姿をみて、軽く衝撃だった。

私にとってはリスク管理となることを、本当に楽しく仕事にしている人がいるという事実。

その事実が、私も耳からのインプットを楽しめるんじゃないか、そう思わせてくれた。

そのおかげなのか、今
必死でリハビリしてる最中だ。

いろんな人にオススメの曲を教えてもらって
iTunesでダウンロードしてるし

Voicyでいろんなパーソナリティの放送を横断的に聞くようになったし

家ではYouTubeを流しっぱなしにして
心地よい音や声を
常に身近におくようにしてる。

まだまだ、慣れない部分もあるけれど
聞くことをもっと楽しめる自分に進化したい。

耳に栄養を与えてる気分。

#エッセイ #ナースあさみ