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気が利く人がもっと報われたらいいのに

今の病棟には
とても気の利くヘルパーさんがいる。

もう少しでビニールや手袋が切れそうなの
→次に行った時にはもう補充されている。

物品が足りなくなりそうだから
ちょっと倉庫いってくるね!
→今、お願いしようと思っていました…

あの患者さん前は◯◯だったから
こうしておくね!
→それはもはや看護師の領域…
ありがとうございます!

といった具合で
かゆいところに手が届くというか
みんなが働きやすいように
環境を整えてくれている配慮がすごく好き。

なんだけど

彼女を含め、ヘルパーさんたちは
私たち看護師からすると
半分くらいのお給料しか貰えない。

ほとんど同じようなことをやっているのに
国家資格という壁が給料を大きく左右する。

ならば、せめて
同僚や患者さんに配っている気が
もっと評価されて報われたらいいのにと
思ってしまう。

そのヘルパーさんがいる日は
同僚が感じるストレスが減り
みんなのコミュニケーションもスムーズになるから
業務効率が上がって、残業も少なくなる。

これに対する対価はないの?
いい人、気が利く人だけで
終わってしまうの?
と、見ていて悲しくなってしまう。

医療は基本的に
稼ぐスタンスをとってはいけない。

けれど

黒字を継続しないと
医療サービスは破綻する。

破綻して困るのは自分たちなんだから
もう少しお金が回ってもいいのでは?
などと思ってしまうよね。

彼女と同じように
成果や功績に直接結びつかなくても
チームの潤滑油になるような人は
どの会社、コミュニティにも必ずいて

その人たちは
いつ陽の目を見るんだろう…

だれかへの誠実な思いが
ちゃんと報われる世界になればいいのに。

つくづくそう思う。

#エッセイ #ナースあさみ

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