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フォルテオ皮下注キットの室温保管


自薬局にフォルテオ皮下注キットが在庫している薬剤師なら、ピン!とタイトルでキテると思いますが、フォルテオはヒト副甲状腺ホルモン(PTH)でタンパク質でできているので、


2~5度の凍結しない、冷所保管。となっています。

広域の患者さんの処方箋をFAXでもらい調剤して監査後、患者さんが処方箋を持ってくるまでの時間にタイムロスが生じますが、その間我々薬剤師は薬を適切に保管し、かつ投薬時に適切な保管についてもお伝えしなければいけません。


が、今回薬局内で起こってしまったのは、患者さんが来るまでの数日間投薬口にフォルテオを室温保管してしまったということが・・


フォルテオ・・・製薬会社イーライリリーのHpで色々調べてみます。

専用保冷ポーチを用い30℃以下なら5時間、40℃以下で3時間。25℃に保ったうえで合計36時間までのデータならあり、安全に使用できると記載されている。

今11月の室温が20℃くらい。

温度はクリアできても、36時間以上の3日(72時間)は経過していたので安全性に問題が生じるもの、不明瞭なものは出せません。


イーライリリー相談電話しても、それ以上のデータはないとのこと。


だめか・・・orz(小島よしおのヘタこいたーのポーズ)


この薬剤は薬価3万5555円。さすがホルモン製剤!!

バイオシミラーもモチダ製薬からでているようですが、うちではフォルテオのみ。

他にも高額薬剤といえばHCV薬のハーボニー1錠、8万1713円!

薬局内ではHCVは昔はもっと高額だったので一番気をつかっているかも。しかもうちでは医師が一包化希望・・。

しかし、お金で済む場合ならまだしもいいさ!と新人には明るい声掛けが必要だね。前向き、前向き!・・・まだまだ管理体制に問題があるという漏れがわかったわけだしね。

麻薬や劇薬管理不足とかもっと怖いのもあるしね。患者さんに被害が及んでいないなら、これが何で冷所保管なのか、バイオ製剤の使用後、使用前の保管様式とか考えると扱い方が変わるかもしれませんね。


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