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初めての場所は下見そして満州

「東京嫌い」が終わってもまだ東京が続いているなぜなら、ちょうどいまクリエイターズ・ワーケーションというのをやっているからなのだった。

11月スタート時はかなりの人が来ていました。私のやっている民泊では12月からクリエイターゲストが滞在することになっていたのだけど、それでも市の職員の人が何人もクリエイターを送り込んでくれて、たくさんのクリエイターさんとお話ができました。東京の人も多かった。

このnote記事を書いている松田さんもそのひとり。そして、こちらの江六前さんも。

多くの人はこんなに長い期間1ヶ所に滞在するのは初めて、ということでした。私としては、まず初めての場所は「下見」なんです。行ってみて、その場所を感じ、人と接して、歩いて、まちの輪郭を手に入れる。自分とすり合わせて、自分の中にそのまちの場所がどうかたち作れるか。

まちを去ってからもまだ自分の中ではまちが続いているはずなんです。離れている間に自分の中のまちがときおり呼びかけてくる。あの場所はなんだったのだろう、あれを食べたかったなぁ、あの人ともう少し話してみたい。そういうものが膨らんできて、そこでまたまちへ行くのです。確認をしに。

そうやって現地で確認をし続けていくと、どんどんまちと深く関わることになる。自分の中のまちもどんどん変容していくと同時にまちの根っこが細かく、深く張っていくのですね。

いろんなまちでそれをやっていくと、まちの根っこ同士もまた複雑に絡み合って、あのまちのこれと、このまちのこれ。が繋がったり、歴史上でのおもいがけない行き来や顛末に驚嘆したり。これが旅の醍醐味であるわけです。今回、クリエイター方々も一様に時間が足りないとおっしゃっていましたが、それでよいのです。

ワーケーションは旅行ではありません。かと言って、仕事でもない。なにかを得なくては、なにか結果を作らなくては。というのもまた違うと思うのです。なにしろ一回目なのです。最大限感じること。これが大事と思います。持って帰ってもらって、また帰ってきていただく。それを何回もすることが大事だと思うし、このちいさいきっかけがクリエイターズ・ワーケーションの意味であると私は思います。

12月は3組のクリエイターがたらちねにやってきます。世の中コロナで大変ですが、しっかり感染防止策をしてお迎えしたいと思います。

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話は変わって、今、私の中では空前の第二次世界大戦ブーム。11月に山口県周南市の「回天訓練所跡」に行ったことがきっかけとなり、「回天」→「特攻」と来て、今は「満州」です。いやこれ、時代が時代なら私の友達も、あなたも満州に行ったかも、って思うんですよ。今年、コロナになって以来、ひとびとのなりふり、政治を見ていて、もしかすると戦争中ってこんな感じだったのかも。って思ったの私だけじゃないと思うんですね。そう考えると、今まで

「あんな負けることが分かっている戦争に竹槍で対抗しようとしてたなんて当時の日本人バカだったの?」

とか

「あんなよその土地に『満州』なんて国を勝手に作って長続きすると思っていたの?どうかしてる」

ってね。そんなの言えねえ、って思いましたよ。だって私たちだって後世の人から「え、コロナなんかでそんなにあたふたしてたの?バカみたい」って言われるかもなー、って思うわけよ。そう考えたら急に戦争中の人の気持ち、今ならわかるかも知れないじゃないですか。ということで、いつまで続くかわかんないけど、今は満州。飯田に満州の記念館があるので、そこもいずれ行く予定。ではまたね!

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