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「げぐう」と「ないぐう」と「吉田将暉」

伊勢神宮の正式名称をご存知でしょうかそれは

     神宮

なんです。伊勢神宮でお守りを買って今は「外宮」とか「内宮」って書いてありますけど、昔は「神宮」しか書いてありませんでした。「神宮」だけのお守りは今もあると思います。もちろん伊勢神宮以外の神社は「神宮」だけの名称は使えません。けれど、「神宮」じゃどこの神宮か分からんじゃないか、と言われたのかどうか、今は外宮に行けば「外宮」のお守りが、内宮へ行けば「内宮」のお守りが買えるので「伊勢神宮へ行ってきた」と言えるみたいです。

そもそもこの「外宮」「内宮」って何?って人もいるでしょうから説明しますと、神宮って、ひとつじゃないのですね。全部で125社あってそれを総称して「神宮」。で、伊勢神宮というのは「俗称」なんでございます。

125あるお社の中で、もっとも上位に位置するのが

外宮・内宮

です。その下に別宮等があって、外宮や内宮の神域内にある別のお社、伊勢、志摩、多気など、伊勢市外のお社もあって、それも含めて神宮なんです。詳しく知りたい人は調べてね。今日はこの神宮説明ではありません。

「外宮・内宮」はこちらでは「げくう・ないくう」と言います。公式にもそうです。しかし、たまに、というか、かなりの確率で「げぐう・ないぐう」と言われることが多い。それがほぼ関東の人です。「げぐう・ないぐう」って言われるの、伊勢市民にとってすごい違和感があります。気持ち悪い感じなんです。言葉が濁っている感じがそのまま神宮が濁っている感じに思ってしまう。それくらいなんですね。

確かに「宮司」は「ぐうじ」だし、「神宮」だって「じんぐう」で濁りますから「げぐう・ないぐう」って言われるのも分かります。私も「それ、濁らないんですよ、げくうないくうなんですよー」って言ってたこともあるんですけど、あまりに多いし、いや来る前に調べてこいよ。とか思うし、そもそも調べてこない人に言ってもな~…。という諦めの気持ちも。

で、明らかに関東の人にそれが多い。関東って濁り文化で同じ名字でも西側では濁らないのに関東では濁点付いてるのが多いんです。「前川」も西は「まえかわ」で東が「まえがわ」だったりします。「白玉だんご」は西では「しらたまだんご」で東は「しらだまだんご」。知らんけど。

ところで、先月「東京嫌い」の会議をやった時、ふみぐら社さんと林さんが、突如私の知らないクリエイターさんの話をし始めたんです。参加者は全員で21名のはずなのに、そこにいない「吉田将暉」という男性の作家さんの話をしている。あれあれ?それって今回の会議関係ない人ですよね?ポカーンとしていたら、ふたりとも

「え?Yukiさん知ってるでしょ?吉田将暉さん」と林さん
「あ、有料マガジンだからかな」ふみぐらさんもそっか、Yukiさんは吉田さんのマガジン購読してなかったっけ。などと言う。いや、それ以前に知らないんですって、将暉さんを!二人の間で私が目を白黒させていると、

「今度『東京嫌い』でも書いてもらってるでしょ」

ええ!将暉さんが?待って、それ誰?私は一生懸命21人を思い出してみたけど、やっぱり吉田さんなんて人はいない。だれ!?吉田将暉!!

ここまで来て、もうお気づきの方も多いかも知れませんが、それは今回「東京嫌い」にも参加していただいている、吉玉サキさんの話だったのです。その時初めて知りました。吉玉さんが「よしたま」さんじゃなくて「よしだま」さんであることを。どうですか、ここまで読んだ皆さん、もう「吉玉サキ」と見ても頭の中で「吉田将暉」に変換されるのではないでしょうか。わたしはそうです。吉玉さんごめんなさい!ちなみに「まさき」は正樹でも正輝でもよかったのですが、今風に将暉にいたしました。

そんな吉玉サキさんも参加している「東京嫌い」。月額課金マガジンではなく、買い切りとなっております。300円ですべての記事を読むことができます。秋の夜長に東京嫌いなん?好きなん?どっちなん!?って思いながら読んで欲しいです。


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