齋藤飛鳥さんの卒業ソロ曲のこと

 齋藤飛鳥さんの卒業ソロ曲のタイトルって何でしたっけ?

 ネガティブな内容になりまして、我ながら残念な性格していると思いますが、飛鳥さん好きだからこそであるということは一応言っておきます。

自然に身を任せつつも、勇気を持って明るい未来に進んでいく、まさに今の齋藤飛鳥の心情を表現した1曲に仕上がりました!

乃木坂46公式サイトより

 公式には上記のような認識らしいのです。

①歌詞の内容について

 のぎ動画の久保チャンネルで、飛鳥さんがゲストに来ていました。そこでは「不思議だった。ねじってねじってくると思ったのに歌詞がストレートで意外だった」とおっしゃっていました。
 全く同感です。同感であるとともにショックでした。言い方を選ばなければ、ストレートというか、誰が歌っても同じ曲という感じですね。当たり障りのない言葉を並べただけで、この曲を歌うのが齋藤飛鳥である必要性を全く感じない。ちょっとびっくりです。いつも割とうるさく言っている歌詞を一般化してほしいという話と矛盾するかもしれませんが、卒業ソロ曲ぐらいは「らしさ」を込めてほしい。
 飛鳥さんの内面を(想像して)歌った内容なら断然「深読み」の方がいいですよ。

 とはいえ、いかにも卒業ソングや今後の展望について語る曲になると、ありがちなワードを使うことになってしまうのは仕方ないという気もします。卒業、別れ、さよなら、未来、旅立ち、みたいな。さらに卒業コンサートでドレスを着て披露することを考えると、「深読み」のように尖っているわけにもいかず、無難なところに落ち着いてしまうというのも、まぁ理解はできなくもない。
 ドレスを着て「舌を噛んで死にたくなるわ」とは歌いづらいですよね…。観たい気もするけど。

真ん中は落ち着かなくて好きじゃない

②タイトルについて

 歌詞の内容よりも最も言いたいのはここですね。
 卒業ソロ曲が「これから」で、卒業シングルが「ここにはないもの」です。
 言うまでもないですが、「これ」はモノの近称、「ここ」は場所の近称です。「こそあど」の「こ」で被っている!! ちょっと言葉のチョイスが、それこそ近距離すぎます。申し訳ないですけど、半年後には思い出せなくなっている自信があります。飛鳥さんのソロ曲って「ここから」だったっけ?
 「あれから」「それから」ならいいのかって、そういう話でもないですけど。

 しかし上でも書いたように卒業をテーマにしたら、ありがちになってしまう。そもそも乃木坂46の曲が200以上あって、卒業ソロだけでも10曲を超えているという異常事態なので難問であることは確かです。特別思い入れのあるメンバーでなければ、やっぱり印象が薄くなっていってしまいますね。
「自分のこと」「つづく」「もし君がいなければ」「時々 思い出してください」
「私の色」「あなたからの卒業」「忘れないといいな」「これから」

 以下は、字面の強さもあってか、少しは印象に残るタイトル
「強がる蕾」「ないものねだり」「冷たい水の中」「さ~ゆ~Ready?」「歳月の轍」

 「ないものねだり」なんかは卒業というよりは自身の内面を表した楽曲ですね。

 まぁバースデーライブにおける全曲披露も無くなって久しいし、別にこれっきりの曲で構わないという感じなのかもしれません、寂しい話ですが。いつまでも褪せない「ないものねだり」であったり、「強がる蕾」のようにまた別の物語を生み出してくれるのが理想ではあります。

 しかし、やはり、齋藤飛鳥さんともあろう人の卒業ソロ曲が「これから」ってのは、もうちょっとどうにかならなかったのかなぁ。

なるようにしかならないよ

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