イントロで用いられるメロディについて

 こんばんは。

 この前の「考えないようにする」の記事で、杉山勝彦さんが作曲した楽曲のイントロで用いられるメロディについて勝手に調べていたのですが、気になったというか、暇だったというか、そのまま乃木坂46の全楽曲を聴き直してみました。乃木坂46の楽曲のイントロで用いられるメロディについて調べた結果は以下の通りです。

全269曲
・固有   211曲
・無し     35曲
・Aメロ   10曲
・Bメロ     3曲
・サビ     10曲

 自分調べ・自己判断ですし、結構無理やり5種類に分類しているところもありますので詳細は割愛させていただきます。一曲の中のことなので、「固有」に分類した中でも当然いろんなパートの要素を含んでいたりしますし、サビの一節だけ使っているような曲もあり(「空扉」や「急斜面」など)、分類は難しいです。他パートのメロディをほぼそのまま使っている曲というのは本当に僅かです。

 前回の記事では調べた結果を受けて、「杉山さんはBメロをイントロに使うイメージがあったけど、一流の人がそんなワンパターンなわけなかった」と感想を書いていました。確かにワンパターンではないのですが、今回の結果で分かったのは「杉山勝彦さんは普通じゃない」ということでした。上のまとめの通り全269曲のうち9割以上の楽曲が「イントロ固有メロディ」or「イントロ無し」だったのですが、杉山さんだけ抽出するとその割合が5割を切ります。
 だから何という訳でもないのですが、それだけメロディに自信があると考えることもできるかもしれません。一曲の中で最も自信のあるメロディを聴かせれば十分、それが最も印象を与えることができるはず、という判断でしょうか。いろんな作曲家の方に「どういう意図があってこのイントロを作ったんですか?」と訊いてみたいところです。

 ちなみに杉山さん作曲以外の代表例だと
・Aメロ 「今、話したい誰かがいる」「大人への近道」「世界中の隣人よ」等
・Bメロ  無し
・サビ  「君が扇いでくれた」「アンダー」「17分間」等

 当初の印象であった「杉山勝彦といえばBメロである」というのは当たらずとも遠からずで、実際は命題が逆?みたいな話でした。「イントロにBメロを使うのは杉山勝彦である」が正解。

 イントロというのは、そこでどれだけ聴衆の関心を惹くかというキャッチーさが求められると思うんですが、こうして改めてその部分だけ聴き直してみるとどの曲もよく考えられてるなぁと謎に感心してしまいます。印象的な「あの日、僕は咄嗟に嘘をついた」や「全部 夢のまま」、とにかく盛り上がれる「ガールズルール」や「I see…」などなど。最新の「おひとりさま天国」も盛り上げ系ですね。というか表題の夏曲はライブで盛り上げるため(だけ)に作られているような節があるので、ほとんどそんな感じだと思います。そういう要請があるとピアノでしっとりとメロディを聴かせるという訳にもいきませんし、ライブでの口上や煽りを乗せるために、ある程度の長さが必要になったりもするでしょうね。たまに煽るためにイントロや間奏をループさせることがありますけど、あまりスマートじゃないのでやめてほしいです。

 自分はただ乃木坂の楽曲が好きなだけで別に音楽的な素養がある訳でもないので、たぶんイントロの作り方の基本だとかコード進行だとか、いろいろ理論的な話もあるのだと思いますが、さっぱり分かりません。気が向いたら勉強しようと思います。

 それでは。

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