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繋がり

以前参加した学会の講演の中で、「今から1分目を閉じて、自分を愛してくれている人、大切に思ってくれている人達の顔を思い浮かべてみましょう。」というワークをしたことがありました。

愛してくれている人、というとやはりなんとなく気恥ずかしい。うーん、なんか難しいな、なんて思いながらも目を閉じます。

すると自分でもびっくりするくらい、たくさんの人の顔が自然に浮かんできました。

家族、恋人、友達、職場の仲間や子どもたち、お世話になっている人たち。その中には既に亡くなった人もいたし、家を出て行ってから一切会っていない父の顔もありました。

不思議とみんな、笑顔で私の名前を呼んでくれて、目を閉じながら私も自然と笑顔になれました。

このワークの教示は、自分を愛してくれている人、大切に思ってくれている人達の顔を思い浮かべてみましょう、というもの。

でも浮かんだたくさんの顔を見て、その人達は私が愛している人、大切に思っている人達なんだと、ふと気付きました。


そうか、私はこんなにもたくさんの人と縁を持って、その中で今まで生きてきたんだな。

出会って別れてを繰り返しながらも、たくさんの人達に囲まれて、その時その時をしっかり大事な人たちと繋がって生きてくることができた、生かされてきたんだと、この上ない幸福感に包まれました。

生きている中で孤独だと感じたり、どうしようもなく寂しいと思うことも、時には訪れるでしょう。不思議なことに、ネガティブになっている時に、早くそこから抜け出したいのに、ネガティブな思考にしがみついているような、ポジティブに考えたくないと思うような、矛盾した感覚になることもあります。

そんな時こそ、ちょっと考えるのをやめて、身近な人たちの顔を思い浮かべたいなと思います。お布団に入ったときに思い浮かべるのも、穏やかな気持ちで寝れるのでおすすめです。


それと同時に、「そんな人たちの顔なんて思い浮かばないよ!」と言う人にとってのそんな人になれるように、大切に思っているのに、必死で思い浮かばないようにとしているその力を抜くお手伝いができるようになりたいです。

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