見出し画像

環境先進国デンマークのリサイクルシステム


「イースターって何ぞや?」

今日からイースターが始まり、学校にはインターナショナル生しか基本残っていない。
5日間の休みがあるから、デンマーク人は家族の元へと帰省し、何人かのインターナショナル生はデンマーク周辺国への旅行に出かけた。

私も数週間前から何をしようかと考えたりもしたけれど、結局何もしないを選び5日間学校で過ごすことにした。日本人の私からしたら「イースターってそもそも何?」から始まり、まあ休みってことかで思考が終了。

キリストの復活を祝う日らしい。へえ・・・

とにかく時間が持て余すようにあるから、私はスーパーへ小銭稼ぎに行こうとしている!

小銭稼ぎ?
デンマーク🇩🇰のリサイクルシステム

デンマークのリサイクル事情を紹介したい!
水・ジュース・お酒・・・日常的に買う人も多いかもしれない。デンマークでは、それらの容器(ペットボトル・缶・瓶)をスーパーに持っていくとお金が返ってくる!!!

なんと!お金が「返ってくる?」どういうこと?って思うかもしれないから説明すると・・・

誰かが飲み散らかして共有スペースにあった缶(笑)

デンマークでペットボトルや缶、ビンの飲みものを買うと、 「Pant ●」というマークとバーコードが必ずと言っていい程ついてきて、


これは、「この容器に対してあなたはデポジット(預かり金)を払ってますよ」という意味のマークで、その容器をリサイクルに出すことでそのデポジットのお金が返ってくるシステムになっている。

つまり「リサイクルに出さずに捨てる」=「お金を捨てている」
だから今後デンマークに旅行等で訪れる人は気をつけてほしい!
決して空き缶、空きペットボトルを潰さずにスーパーへ持っていくこと!

ちなみにこの「pant」というのはAとBとCがあって、容器の種類によってデポジットの額が違い、返金される額も違ってくる。

Pant A:1DKK(約18円)のデポジット。Pant B:1.5DKK(約27円)のデポジット。Pant C:3DKK(約55円)のデポジット。

遊び感覚でできるリサイクル!

ではどのようにリサイクルされていくのか、お金へと交換されるのか。
スーパーへ行くとこのような機械が置いてある。

学校から1番近いスーパーの容器回収器

この穴に缶・瓶・ペットボトル問わずラベルもついたままで不要な容器を入れていくだけで、勝手に機械が読み取りお金に変換してくれる。

大量に空き缶・空き瓶を持ったお父さんや、子供、おじいちゃんまで、たくさんの人が変換しにきている。なんなら一人一人が大量に持ってくると各スーパー一台しか設置していないからしばしば列になる。笑

精算されたデポジット分のお金は寄付もできるし、次の買い物時レジでレシート(精算時に出てくる)を提示すると会計分から差し引きしてくれる。

日本では缶・瓶・ペットボトルはゴミ収集車が回収しにくる形でリサイクルをしているけれど、この場合は消費者自らが自身の買い物のためにスーパーへ訪れる際に自分で回収ボックスへと持ち込むので、わざわざゴミ収集車動かすよりはCO2コストなど環境に優しいのかな?とか思ったり、子供にとったら環境にいいことをしながら気軽に小遣い稼ぎができるしそういったことへの興味関心に繋がったりもするのかな?と(笑)いいなあと思う。
だけどこの機械を全ての街の全てのスーパーに設置するだけで壮大なコストがかかりそう笑

ということで、いいのか悪いのかわからないけど、私は学校の共有スペースを綺麗にしながら、みんなの飲み散らかした缶をしれっと集め、スーパーへ行き、小銭稼ぎをしている笑

毎週金曜はパーティーの日!つまり土曜はゴミの宝庫(笑)

今年一年、ワーホリビザでここに滞在しているから働くことはできるけど基本的には学びの1年。お金は常に死活問題(笑)
3年間働いて貯めたお金を自己投資と思ってデンマークのいろんな学校に滞在して学費や生活費に充てていて、ついでに周辺諸国までふらふらしたいと思っている欲まみれの私だから小さいことでもできることからやっていかないとね。学校綺麗にしているから許されるよね?

ということで、イースター5日間、とても暇なのでこれまで集めた空き容器たちをスーパーへ持って行こうと思います。

コカコーラなんて私は絶対に飲まない。

ちなみに、国民の環境意識がめちゃめちゃ高いのかというとそうでもないのかもしれない。
学校生活で気になるところがちょこちょこある。

①ゴミ袋パンパンにゴミが溜まっているわけではないのに、毎日ゴミ袋を変えている点。
まだその袋に入るよね?交換のタイミング違うよね?資源を無駄にしていない?って思う。

②ゴミの分別結構適当じゃない?っていう点
学校生活においてゴミの分別は生ごみか、そうでないか。
「基本生ごみは外に捨てても自然の力でどうにかなる」っていう考えも存在しているけれど、ゴミの分別はもっと再生を考えて厳しいのかなとイメージしていた。
なんだ、結構適当じゃんと思っていたが、そんな時授業の中である生徒が、「環境先進国だけど、国民の意識がめちゃめちゃ高い訳ではないですよね」と質問していた。

そうしたら、先生からこんな返答が返ってきた。

デンマークも一時期もっとゴミの分別を強化して再利用に力を入れよう!っていう時期があったけど、国民が頑張って分別したのにゴミ収集車は1台でやってきて、分別された袋を一緒にして処分して行った。それを見かけた国民が、「俺らの努力無意味やん!」と声をあげ分別作業は結局なくなったみたい。
momoyoさんの話

と。無意味なことはやらない。無駄なことはしない。おかしいと思ったら声を上げる。それに政治家はきちんと応答する。さすが民主主義。

そして熱処理のテクニックが高いことも分別が不要な理由みたい。熱処理ででたエネルギーを再生利用しているんだとか。そうやって素晴らしいテクニックで補っている。

まだまだ始まったばかりの学生生活。
たくさん勉強して行きたい!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?