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コロナ禍、ミュージシャンの日常

世界中の音楽家と音楽を愛する人たちが、日夜、オンラインライブや演奏動画、バーチャルセッションをSNSやYouTubeにアップしている。"密集"ができないこの状況において、今は家にこもって練習したり、制作をしたりするしかない。けれど、それこそがミュージシャンには一番大切な時間で、今、このとき、密かに名曲が世界中のあちこちで人知れず誕生しているかもしれない。

コロナ禍の名曲といえば、この曲・・・。

はい。星野源さんの"うちで踊ろう"。今日本中の人々がコラボ動画を作っているアレである。

このところ「Pop Virus」をヘビロテしてたのと、野木亜希子さんの新作ドラマもめちゃめちゃ楽しみにしていたので、源さんとコラボできるの!?って感じでInstagramの投稿を見てすかさず、楽しく遊んでもらったわけです。

こういうのを作っている時間は、演奏する側は濃厚な音楽の時間を過ごし、グッドバイブレーションで満たされている。それを世界中の人に発信し、感じてもらえるんだから、それこそ幸せの循環だなぁと思う。
だから、これを思いついた源さんはやっぱりすごいです。

さて、"#StayHome" と言われても、手帳が真っ白というだけで私の暮らしは特に変わらない。電車で都内に出なくていい分、むしろお財布に優しい。なんせ、うちから都内へ出るには一回で往復2000円以上かかるのである。

毎日好きな人たちとビデオ通話や長電話ができるのも良い。いつもなら忙しくてつかまらない人ともゆっくり話せるし、移動時間がない分、好きなものを作って食べる余裕があり、部屋の掃除も、断捨離もできる。

やろうと思っていてできなかったことを片付けられる時間がたくさんある。きっとモモの時間泥棒は急にこの世界から退散してしまったんだな...。だって、何十年か前に感じていたゆっくりとした時間の流れが、また人々の日々に流れ出しているのである。

そして今日、すごく嬉しいことがあった。
あるベーシストの方にアルバム収録曲の録音をお願いしていて、会うことも電話することもなく、リモートで非常にスムーズに作業が完了した。

その人と私は、今まで2回、偶然すれ違ったことがある、というくらいの接点なんだけど、Facebookメッセージャーでやりとりをして、どんな作品に携わっているかなどバイオグラフィーをお聞きした上である曲のベースをレコーディングしてほしいと依頼し、快諾してくださった。(なんせ、コロナでいろんなライブがキャンセルになってしまっているだろうから、実は今が頼み時だったのかもしれないw。)

初めてご一緒する相手との会話はけっこう緊張するし、気を使う。相手によっては伝わりづらいこともあるイメージの共有。リモートレコーディングの肝心要である。言葉がちゃんと通じ合えることはとても重要で、思いが通じると心から嬉しくなる。

そうして、多分そのやりとりがうまくいき、すごーーくカッコいいベースを入れていただきました。
ミュージシャンて、もともとこんな風に仕事をしているから、コロナだろうとなかろうと、リモートワークという意味では普段と変わりないように思う。

そして作業が終わってTwitterを見ると・・・。

顔をつき合わせて飲めるようになったら、打ち上げに行きましょうね。
ありがとう、ガリバーくん!

そんなわけで、私は楽しくやっています。
政治や社会、それに自分の生活にだって問題はたくさんあるけれど、悲しみや怒りや恐れの中に身を沈めちゃいけない。それは負けなのである。

Twitterで坂口恭平さんがすごく良いことを言っていたよ。

問題提起をし、語り合い、そしたら前を向いて、やるべきことをコツコツと続けていくのみ。それがミュージシャンの日常。うん、いつも通り。

So, how are you doing??



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