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あるものでおもてなし 2月8日(水)

ひさしぶりにお客さんの日。
友人カップルがはるばる遊びに来てくれる。
腰の重いそうじもお尻に火が付くと断然はかどる。普段は見ないふりをしているレンジフードの中を大々的にきれいにしたり、本棚や電気の傘にはたきをかけたり。そんなことをする気分になれるのがうれしい。まさしく「お客さん効果」。

一緒に南インドカレーを作って食べよう!と約束していたけど、到着は1時。はじめからこの時間になるとは聞いてはいたけれど、これから作って食べたら3時…そして全員おなかはぺこぺこ。「お腹すいたまま料理」なんてやっぱりありえない…ということで、予定変更。とりあえずなにか簡単なものを作って食べよう、ということになった。

作るとなったらエンジン全開。庭でたくさん採れた菜の花をオイル蒸しにする。一人には「文旦むいてください」と文旦を手渡す。もう一人には、カオスの庭の中のあちこちに生えているルッコラと春菊、からし菜のある場所を伝えて摘んでもらう。これで文旦と香りのする葉っぱのサラダができる。
料理となると、真剣さあまってつい指示出しみたいになってしまい、我ながらどうかとおもいつつ…すべてはおいしいごはんを食べるため!

昨日畑で収穫した葉玉葱を炒め、トマトと残っていたハヤシライスのルー半人前を入れて煮込む。最後に卵をおとして蓋をする。

がっしりとしたパンを焼いて添えてできあがり。

左上から文旦サラダ、菜の花のオイル煮、葉玉葱とトマトの卵料理

「軽くつくる」つもりが、わりにしっかり料理をしてしまった(←いつものパターン)。「すこしお腹を満たしてからカレーを作る」プランはいったいどこへやら。時計を見たら、もう2時。まあいいよね。おしゃべりしながらゆっくりご飯を食べて、さあいよいよカレー作りましょうか…と言おうとした時に「あっ」と思い出したのは、彼らが持ってきてくれた手作りの「あんみつセット」のこと。それ、たべましょう。

ジャスミンティーの寒天と、手製の栗の渋皮煮、金時豆やそばの実を炊いたものなどがうつくしく盛り付けられる。

あんみつに加えて器も持参。まるでデザートケータリング!

ふたたびゆっくりデザートタイム。
ジャスミンの香るあんみつ。栗も豆もそばの実も、ひとつひとつが丁寧に作られている。ひとのつくったものを食べるのは、やっぱりいいなあ、と思う。いつも思うけれど、「買えないもの」がいちばんおいしい。

さて、ほんとはお昼に作るはずだった南インドカレーはどうしよう?すでにおなかはいっぱいだし…ということで、のんびり作って持ち帰ってもらうことにする。お互い夜ごはんをつくらなくていいから、これでよかった。すべてはうまくいくようにできているのだ。

なんてうれしい手みやげ!


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