見出し画像

たった20分で自作できるサンダル 2月28日(火)

お正月に、裸足にサンダルを履いている人に出会った。

思わず「なんで真冬に裸足なんですか?」と聞いてしまう。初対面でぶしつけだったかとも思うけど、わたしの興味は止まらない。ここで聞かなければいつ聞くのだ!?

色々質問を重ねていくと、どうやらサンダルはご自分で作ったらしい。「自作!?」と目を輝かせると、「20分くらいで簡単にできるんですよ」とおっしゃる。「いいなあ….!」とうらやましそうな顔をしていると、今度作りましょうか?」と言ってくださった!ヤッホー!

日をあらためてわが家に来ていただく。

材料は、ソール版、両面シール、滑り止め、そして紐だけ。
足の形をざっくり書いて、はさみで切りとる。

ソール版の上に足をのせてペンで足形をとる

すべりどめの素材をを張って…

貼って、切って….とシンプルな工程。
小学生でもできそう!

紐を通す穴をあけて…

ひもを通して…

紐はパラシュート用のもので、とても丈夫
こんな風に結びます

完成!ほんとに20分でできた!

メキシコの山岳民族が古タイヤを利用してつくる「ワラーチ」というサンダルが原型
見た目もすてき!

はいてみると、地面が近く感じる。
体の感度があがったというか、足の裏がこれまでとは違った感じになる。
「すごい!」と言いながら、作りたてのサンダルを履いて歩き回る。

この簡易さ、体感を呼び覚ます効果。なにより「自分で作れる」ということ。あらゆるモノを買わざるを得ない現代の消費社会にあって、「自作」の価値は大きい。

もちろん素材は買うけれど、いずれも手に入りやすい価格。構造や作り方を知ることで、学びや発見も多いし、なにより「作り出す」こと自体がたのしくてわくわくする。履き物を自分で作るだなんて、考えたこともなかった。

靴の生産は、安い賃金で働く労働者が多くいる国ーつまり途上国における労働搾取とつながっていることを知りながらも、「必需品だから」と買わざるを得なかった。

特に子供の靴は摩耗が激しく、見た目はまだきれいでもソールに歩きぐせがつくため、サイズアウトしたものをゆずったり、ゆずられたりも服に比べて難しい。運動靴、うわばき、体育館履き。これまでどれだけの靴を「ごみ」にしてきただろう。

そんなことを考えながら、この「自作サンダル」にあたらしい可能性を感じる。

サンダルとはいっても、耐久性は抜群。この方は、なんと先日の竜馬マラソンをこれで走ったそう。「この一足で、500キロくらいは走れますよ。」のことばにびっくり!

このサンダルフルマラソンを完走!
シューズより走りやすいそう

さらには「ほんとははだしの方がいいんですけどね…」。はだし!
聞けば聞くほど興味深くて、もっと色々聞きたいけれど、時間切れで残念!続きはまた今度。

もうすぐ春。
はじめての手作りサンダルを履いて過ごすのを、楽しみにしている。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?