ダンスホールゴッホ

エンタメ的ボデぃ〜その0

4月29日のNHK特番でPerfumeの特集をやっていました。
もはやデジタル・アートとしてのPerfumeのパフォーマンスでした。

以前ブログ(運動科楽舎HP掲載)にも書いたかもしれませんが、
Perfumeのユニークなところは、
誰しも思うように、そのダンスにあります。

ダンスは、音楽のリズム・テンポとの間に生ずる身体表現です。
メロディの底にあるリズム。それに合わせたカラダの動き。
それがダンスの真髄だと思います。

しかし、
Perfumeの場合それがちょっと他とは違っているんですね。
その違いを明らかにクッキリと示している意味でユニークな存在です。

それは何かと言えば、
音自体と言葉の連動、そしてそれに動きが伴うという点です。
何のこと?

音楽は英語の歌詞の場合、音節と音が合致しているのが普通です。
対して日本語の歌詞の場合は、一音にいくつかの言葉が対応している
場合もよく認められます。

あなたは〜♪、という歌詞があったとして、“あなた”という言葉に、
ミという音を、“は〜”という言葉にソという音を当てるということが
よくあります。

それに対し、言葉一つに音をはめていくと、“あなたは”という言葉に、
ミソレミという音を対応させていくということも可能です。

英語と日本語では言葉自体が違うので一概には言えませんが、ひらがな
(ローマ字)一文字/音節に一音を当てはめるというのは、結構
聴いていて英語歌詞の音楽同様の一種の気持ち良さがあったりします。

Perfumeの音楽自体そういう傾向があるのではないかと思ってきました
ユニークなのはさらにそこから、その音節と動きを合わせていること
です。

通常は行わない細かい動きを音節ごとに変化させる独特のダンスです。
これはあるようで実はあまり見たことがないダンスだったのでは
ないでしょうか。

だからこそ、Perfumeのユニークさが際立つことになります。

先日のNHK-BS番組「Perfume×TECHNOLOGY」ではそのユニークな
パフォーマンに現在の IT テクノロジーが合体して、さらにグレード・
アップしたアートを見せてくれました。

身体の動きとリズム、リズムとメロディ、メロディと歌詞、それぞれが
どう関係しているかを考えるとき、Perfumeはとてもユニークで、

エンタメと身体運動を考えることの楽しさ・面白さを感じさせてくれる
存在であることに改めて気づいた特集番組でした。

これから、音声でもPodcast番組「トーキング・エクササイズ」などで
“エンタメ的!”というコーナーで6月以降お話ししていくと思います
ので、そちらの方もご視聴いただければありがたく思います。

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