ヒッチハイク

第5稿 キャリア開発はヒーローズ・ジャーニー

キャリアにつまずく人は,“「完璧」でなければならない”という思い込みが原因となって,

・失敗という認識すらなく,そこから学べない
・外に意識が向く=他責
・衝動性が高い=やり抜けない,集中力が短い

第4稿 キャリアにつまずく完璧という壁

そうお伝えしてから,「これって強引じゃね?」とも思ったのですが,ここは,思い切って発信してみることにしました。

そうです,僕自身がキャリアでつまずいた人。完璧を求めるがゆえに,発信できないことが多いのです。なので,発信ができないから,フィードバックをもらうこともできず,そこから学ぶ機会を逸しています。

「結果を出すコツは、まず始めることだ。そして始めるためのコツは、複雑で巨大な課題を細かい課題に切りわけて、手に負えるようにし、最初の断片に取りかかることだ」
~マーク・トウェイン~

 完璧を求めるというのは,あれやこれや,発信したときのツッコミを想定してしまい,それに対する打ち返しを考えているうちに時間だけが過ぎてしまいます。さらには,思考が発散し,あっちこっちに意識が飛んでしまうのです。それで,結果的にやりきれないで終わってしまう。(残念)

仕事人には,「風呂敷を広げる人」と,「風呂敷を畳む人」がいます。トップに立つと広げることは大切なのですが,トップがそういうタイプだと特に,2番手以降には,「風呂敷を畳む人」が重宝されるのです。こういう人は,周囲のコンセンサスをうまくとりながら最後の仕上げまで持って行くことができる。派手さはなくとも,着実にポイントを稼ぐことができるのです。

バスケットボールにたとえると,外からシュートを打つのは華々しくも確度は低く,一方,ゴール下でリバウンドを着実に拾っていく。地味ながら,玄人受けするのです。こぼれ球がどこに飛んでくるかを見極め,先にポジションをしっかりおさえることが大切です。

■ヒーローズ・ジャーニー

神話学者のジョセフ・キャンベルが,世界の神話を調べ,そこに共通するパターンを見いだしました。スターウォーズをはじめとした映画制作で,そのパターンを踏襲したのがジョージ・ルーカスです。彼は実際に,ジョセフ・キャンベルの講義を受けていたことで知られています。

ここから先は

1,874字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?