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映画で英語耳を鍛える

映画と英語学習にまつわる、私の最近の体験。

最近、オスロの映画館で鑑賞したのは「Killers of the Flower Moon」。レオナルド・ディカプリオが主演する、1920年代のオクラホマを舞台にした歴史ドラマです。オーセージ居留地での石油発見後に起きた連続殺人事件を追う物語で、アメリカの先住民に対する不正と暴力の歴史を描いています。


昨年末に鑑賞したのは「Praying for Armageddon」。これはアメリカの政治と福音派キリスト教の結合に焦点を当てた政治スリラーで、現代アメリカの極右動向を探ります。地方の方言や特有の宗教的・政治的用語が頻出するため、聞き慣れないアクセントや専門用語が連続します。

どちらもノルウェー語の字幕付きでしたが、字幕を見ずに英語の音声だけで理解するように努めました。

語学学習を深めるため、というよりもスクリーンの下にある字幕を見るより、スクリーン全体を見て映画の世界に完全に没入するためです。

字幕が役立つ場合もあります。特に、地方の方言や聞き慣れないアクセント、特有の専門用語を含む作品では、字幕が理解を助けることがあります。

「Killers of the Flower Moon」は字幕なしでもわかるのですが、「Praying for Armageddon」のような作品は、特定の文化・政治・宗教的背景知識が必要で、さらに聞き慣れないアクセントやスラングが使われることが多いため、字幕がときにどうしても必要でした。


映画鑑賞は、言語だけでなく、その背後にある文化や感情にも触れることができます。完璧に理解することに囚われず、言語の音声に耳を傾け、物語に没入することで、自然と言語能力が向上する「ことも」あります。

さぁ、次はどの作品を見よう。


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