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何をすると自分の脳に負担で、何が脳を混乱させるか把握しておく

☆冒頭写真はオスロの取材先で撮影。記事はこちら


今までの語学学習では意識していなかったのですが、今回のフィンランド語では意識していないと無駄な勉強努力をしてしまいそうなのでメモ。

「何をすると自分の脳は疲れやすくて、何をすると脳は混乱しはじめるか」にできるだけ気づくようにしておきたいと思っています。

今までと違うのは、今回は仕事もしながらの語学勉強。

英語は義務教育、フランス語は日本の大学時代の主専攻、ノルウェー語も1年間は徹底的にオスロ大学で集中して履修。勉強にどっかり漬かることができる環境でした。

スウェーデン語とデンマーク語はノルウェー語と似ているので、集中した勉強時間は必要なく、ノルウェーで生活と仕事をしているうえで自然と勉強していましたが……。

フィンランド語で基礎的な会話ができるまでにのんびりと「何年も」時間をかけるよりは、仕事をしながら2~3年でなんとかしたい。

しかし、私のお仕事はジャーナリスト。

毎日たくさんの分野の情報がノルウェー語、スウェーデン語、デンマーク語で入ってきて、取材や執筆もしています。

特に今はコロナ渦でちょくちょく変わる感染状況・感染防止対策の変更のニュースも多くて、情報に触れすぎると気持ちも疲れる。

だから、これにフィンランド語の勉強が入ると脳みそは自然と疲れやすい。

食事や睡眠ももちろんたっぷりとって、そして無駄な疲労は頭にかけないように意識しないと、無理な1日を過ごしてしまう。その日はなんとかなっても、後から疲れがどっときてしまう。

だから、「私の脳には」何が負担かは把握しておきたい。何が負担かは人によって違うのと、「自分ができると思い込んでること」と「実際何が脳に負担か」は別のことだと意識しながら。

例えば、ここ数か月で気づいたのは、

1日に複数のタスクが重なりすぎると私の脳は疲れる

例えば、北欧3か国のニュースを現地の言葉でチェックして、

現場取材・情報確認や問い合わせ・写真の撮影と編集・書き起こし・執筆・掲載(ネットでの「掲載」ボタンを押して、それからまた記事に間違いがないか再読するのもかなり体力使う)、

これに家事とか街での移動時間などに加え、

フィンランド語の勉強をいれると負担が増える。

だから1日にやることは制限する。

SNSでどういう反応がきているかはチェックしない、読者からの問い合わせには答えない、ネットでチェックする情報も制限して、

必要ない動画打ち合わせ、原稿料の低い仕事は断るとか「やらない」ことも決める。

今週はイノベーション・ウィークという取材現場で討論が多くて、それだけでも聞くと10時間はとられる。だから今週は北欧各国のニュースや記者会見のチェックは減らす。

場合によっては頭に負担が大きいテーマの記事掲載は避ける。

だから「今日は取材だけにして、どの写真を使うか考えたり原稿執筆は明日やろう」

「フィンランド語を勉強する体力を夕方に残しておきたいから、この取材に行くのは今日はやめよう」

「今日はこの情報を読もうとするのはやめよう」

「ジムに行くのはいい気分転換になるけれど、今日はあまりにも筋肉痛で、体が重くて休憩が必要そうなので、家でゆっくり過ごそう」

「悩んでも仕方ないので、断ろう・思い切ってお願いしよう・聞いてみよう」

「買い物で何を買うか考えたり、買うものを覚えておかなければいけなかったり、スーパーの往復は体力や時間がとられるから、今週は家まで配達してもらおう。その手数料の分、私はエネルギーを節約できて、他の考える作業に使おう」とか考える。

覚えておかないといけないこと、考えないといけないことは、何日もキープせずに、できるだけその日のうちに消化してしまう。

1日に聞く外国語の数を制限する

私特有かもしれないけれど、どこかで制限しないと、1日で日本語、英語、ノルウェー語、フィンランド語、デンマーク語、スウェーデン語に全部ふれるという状況も起きやすい。これ、脳が明らかに疲れる。

「日本語でフィンランド語を勉強しながら、いくつかの単語をノルウェー語で考えていた」という状況とか、疲れる。複数の外国語が目の前で同時に起きたり、もしくはその外国語同志の組み合わせによっては、脳が「ぎゃ」となる。最近は何回かそれが起きて、単純な単語がでてこなくてびっくりした。

「こういう状況だと脳が思考停止しやすいのか」って、どんどん分かるようになると、今後の対策に役立つ。

・・・・・

私は体力があるほうではなくダウンしやすいので、気持ちでなんとかしようとするのではなく、「何をすると脳が疲れやすいか」を意識しておくことは必要なサバイバル術。

「何をすると自分の脳はゆったり休憩できるか」も意識してリスト化しておくようにしています。


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