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北欧ノルウェー便り 1~5月号まとめ買い

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2018年1~5月に掲載した約130本の有料ニュース記事。当時は全部で4400円だった現地情報が、1990円というお買い得価格でまとめて読めます
気になりませんか?「北欧」って、実際どうなの? 現地取材と撮影ならではの、ほかでは読めない最新情報…
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#政治

「オスロ東部は危険か」議論が再燃 政治家が若者・移民問題で対立

写真:オスロの自治体政治家たちが仕事をする、オスロ市庁舎 Photo&Text: Asaki Abumi

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セクハラメールの犯人見つからず、警察は捜査不要と判断 中央党の #MeToo

ノルウェーでは、左派野党「中央党」で、女性議員にセクハラメールを送信したのは誰かという犯人捜しが続いていた。 「俺たちは、あんたのフィッタ (女性器を表す俗語)が欲しい」。 「中央党」で、2008~2014年まで党首を務めたリーヴ・シグネ・ナーヴァルセーテ国会議員(女性)に届いたメールだ。 問題のメールは、党の男性のFacebookメールから送られていた。 しかし、本人は自分が送信したものではないと否定。 当時、男性は、休暇で党の10人の男性でなるグループと、別荘に

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ノルウェー人がロシアで逮捕 スパイ行為をほぼ認める

やはり、ノルウェーはロシアにスパイを送っていた……。 そのことが明らかとなったのが、4月22日だった。 事の発端は、12月2日。ノルウェー人男性のフローデ・バルグ氏(Frode Berg)が、スパイ活動を行ったとして、ロシア連邦保安庁(FSB)にモスクワで逮捕されたことがノルウェーで報じられた。 Photo&Text: Asaki Abumi

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オスロ市庁舎前がカーフリーに 車よりも歩行者のための場所に

今月はこの記事が最後となります。20本更新予定のうち1本「中央党とMeToo」は、追記したため2本分とカウントしました。 Photo&Text: Asaki Abumi ・・・・・ 25日、オスロ市議会は、オスロ市庁舎前の道路、Fridtjof Nansens plass広場を今年の夏からカーフリーとすることを決定した。

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ノルウェー右翼ポピュリスト政党の「移民マジックワード」と「リストハウグ効果」

「移民は、ノルウェーの価値観や規則を守るべきだ。仕事や未来が欲しいなら、ノルウェー語を学ばなければいけない。そのような移民はたくさんいるが、残念ながら、全員ではない」。 シーヴ・イェンセン財務大臣・進歩党党首の言葉が会場に響き、党員たちは拍手で喝采した。 このような発言は、トーンに差はあれど、右派・左派共に、大抵の政党が口にしている。しかし、移民や難民に最も厳格な進歩党が口にすると、まるでスキャンダルかのように、ノルウェーではニュースで大きな見出しとなる。 Photo&

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ノルウェー・オスロで電気自動車が課税対象に 来年から隣県からの出稼ぎ通行料1日413円?

「電気自動車(EV)は、いずれ課税対象になるんでしょ」。 ノルウェーで、ずっと、ささやかれていたこと。 (冒頭写真:オスロから車で2時間ほど離れた小さな町で。スーパーマーケットの駐車場にあった、充電スタンド。「こんなところにもあるんだね」と、ノルウェー人の友人たちと驚いた) ノルウェーの電気自動車連盟によると、2017年での個人の私用目的のための一般車両数は、270万台(ノルウェーの人口は520万人)。そのうち、 ●ガソリン車 41,94% ●ディーゼル車 47,6

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ノルウェー女性文化大臣と #MeToo 若い男性との火遊びが代償に

ノルウェーでは、各政党で政治家たちが「セクハラをした・権力を乱用した」とする告発が相次いでいる。 多くは、権力のある男性から、権力が男性側よりもない女性に対するものだ。 しかし、与党・自由党の女性党首トリーネ・シェイ・グランデ文化大臣には、#MeTooが思わぬ形で影響を与えている。 過去の火遊びが、今になって大きな代償となって降りかかってきている。 2008年のセックスが、文化大臣を揺るがす2008年、グランデ氏は国会議員・自由党の副党首だった当時、28歳。友人の結婚

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「あんたの〇〇が欲しい」発言をしたのは誰?ノルウェー中央党で犯人捜し #MeToo

「俺たちは、あんたのフィッタ (女性器を表す俗語)が欲しい」。 ノルウェー左派「中央党」で、2008~2014年まで党首を務めたリーヴ・シグネ・ナーヴァルセーテ国会議員(女性)に届いたメールだ。 ※状況が毎日進展しているため、記事を26日に更新(記事後半に追記情報)。この記事は今月中に何度か更新するので、記事2本分としてカウントします 2016年2月、日曜日の夜のことだった。ナーヴァルセーテ議員は、2日前に亡くなった母親の葬儀を終えたばかり。 彼女の携帯電話に、男性党

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ノルウェー政治のメロドラマ なぜ、それでも支持される?

冒頭写真は、お気に入りの1枚。なぜでしょう? 【概要】 ●スキャンダルが止まらないノルウェー政府 ●支持率が落ちない首相と保守党の不思議 ●伝説の元首相 ●新たな伝説となる現首相 ●女3人で政権を支える、スーパーチーム ●石油を掘り続けたい党が、「環境党」と認められる? ●ノルウェーの矛盾を象徴する、有名な姉妹 ●アジア人移民が増えると、ノルウェーの未来と福祉制度は長くは続かない ●赤ちゃんと一緒に政策議論 ●え?MeToo? なんのこと? ●首相の後

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SNSが選挙を左右する ネット時代の政治家とは

ノルウェーの政党は、市民と交流を深めるために、SNSに依存している。 Facebookで市民の感情を煽るのが得意な政治家といえば、進歩党(右翼ポピュリスト政党)のリストハウグ国会議員。「ノルウェーのドナルド・トランプ」との異名ももつ。 その使い方を一歩間違えて、先月は法務大臣の座から退くことになってしまった。 「大臣のFacebook投稿が原因で、政権解体の一歩手前」という、信じられない事態を引き起こした国は、他にあまりないだろう。 ※ちなみに、リストハウグ議員は騒動

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授業中はブルカとニカブ着用禁止へ ノルウェー政府

ノルウェー政府は、23日、顔を覆う衣類の着用禁止へ向けて、詳しい規則の内容を発表した(国営放送局NRK)。 ・・・・・ ●ノルウェーの本音と建て前 ●「宗教の否定」ではなく、「目だけしか見えないと、コミュニケーションしにくいから」 ●幼稚園・保育園から大学まで、どのように禁止するか詳細を発表 ●対立しやすいテーマ。「政府が決めてくれたほうが楽」 ●「ノルウェーは互いの顔を見せ合う、開かれた社会だ」 ●北欧で初 ●労働党(左派最大政党)が右派政権に「もっと厳しく

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ノルウェー首相 クリック数が良い社会議論につながるとは限らない

【内容】 ●進歩党の支持率が上昇、国民の77%が辞任は正しかったと考える ●「幼稚園のような国会」に幼稚園スタッフが反論 ●メンタルヘルスの悩み相談が増加、国会騒動と映画上映が原因か ●無感情になっていたと首相が謝罪 ●脅迫を恐れて発言できないテロ生存者 ●首相が問いかける、クリック数は必ずしも良い社会議論にはつながらない ●騒動を早い段階で止められなかった首相 ●ネットで伝染する憎悪 ●進歩党の「被害者」モードがスイッチオン ●自由になったリストハウグ氏

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幼稚園のような国会にうんざり。ノルウェー法務大臣がFacebook投稿が原因で辞任へ

20日、シルヴィ・リストハウグ法務・危機管理・移民大臣が辞任をすると突然発表した。 【内容】 ●テロに敏感に反応するノルウェー ●まるで幼稚園のよう。大人の私はうんざり ●私の言論の自由は脅かされた ●首相は法務大臣の言説全てには同意せず ●他人から言われてではなく、自分から辞任することの意味 ●関係者に殺害予告 ●将来的には別の大臣ポストにカムバック ●リストハウグ氏がさらなる権力を増すことに? ・・・・・ 9日、法務大臣は、左派最大政党野党「労働党」

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ノルウェー法務大臣のFB投稿が発端でテロ生存者に殺害予告

ノルウェーで計算された炎上投稿を自身のFacebookで続けることで有名な、シルヴィ・リストハウグ法務・危機管理・移民大臣。 「Facebook投稿が原因で、世界初の政権解体となるのでは」と右派産業紙DNのアルスタハイム編集長はコメントしている。 ※これまでの詳細は、別記事「政府が全面謝罪 ノルウェーテロ映画公開初日に炎上投稿をした法務大臣の無神経さ」にて。 【記事の内容】 ●「労働党にとっては、国家の安全よりも、テロリストの権利を守ることのほうが重要」と、テロ映画公

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