大聖歓喜天様(岐阜 谷汲山華厳寺)
アクセス数見てると必ず上がって来てたので、ずっとずっとお参りしなきゃなあ、記事を書かないとなあと思ってたのが大聖歓喜天様のこと。
以前は名古屋の福生院のことを書いたんだけど、岐阜にもお祀りされているのを書こうかと。
西国三十三番札所谷汲山華厳寺。西国お遍路の最後の札所。
ここには色んな方が祀られており、その中に大聖歓喜天様もいらっしゃる。
参道は賑やかでたぬきさんが話しかけてくる。
田楽やうどんなどの飲食店や、御朱印を飾るお軸や、天然石、蔓のかごバッグなんかを売る店が並ぶ。
川を越えると別世界へ入るのを肌で感じる。参道の周りはびっしり苔に覆われ、舗装された部分に苔がないことから、たくさんの参拝客があることが窺える。
拝殿で十一面観音様にお参りをし、右手から裏へ回っていくと、愛染明王様がいらっしゃる。不動明王様と対なのだそうだ。つまり不動明王は拝殿に向かって左手。
奥へ行くと人びとの苦しみを一身に受けるお地蔵様が。大抵体中に御札が貼られている。
そして、うしろの正面の神様は薬師如来様。その横には四天王が控える。
さて、件の大聖歓喜天様であるが、その先の右手にいらっしゃるが、残念ながら「隠されて」いる。これはなぜかと言うと、大聖歓喜天様は願いごとを叶える力がとても強く、それに溺れる人がいるからだそうだ。つまり人は、自分は大丈夫と思っていても、現に何が起こった時己を律するのが難しく、欲にまみれて破滅させないため、そこへ大聖歓喜天様を隠したというわけだ。それゆえこのお寺では、大聖歓喜天様に纏わるお守りを買うことはできないし、お名前が「聖天様」と書かれているのを見ることしかできず、象ったお姿を見ることもできない。
それでもそこに大聖歓喜天様がいらっしゃるのを知っている人は、熱心に真言を唱えたり祈ったりしていた。
余談ではあるが、前回お参りした際、たしか大聖歓喜天様に祈ったあと、その数歩先で小さく悲鳴をあげている女性2人組を見た。その時私は左半身がビリビリと痺れていたのを覚えている。あれがなんだったのかは分からないが、見えないからと言ってないとは言いきれないよなあと、改めて思った。
岐阜の紹介として、大聖歓喜天様が華厳寺にもお祀りされているよ、といえことを書きました。
お守りが欲しいという方は、名古屋市の福生院で買い求めることができます。
※神様の名前が分からないところがあったため、師匠に教えていただいた部分もあります。おかげさまで記事にできました。ありがとうございます。