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「社会のために自分が出来ることは何か、パッションを見つけよう」針貝有佳さん・長倉顕太さん


Ι 第7回朝活読書会開催


今回のゲストは

出版塾TAC4期生として
『デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか』を出版した
デンマーク文化研究家
針貝有佳さん

これまで200冊近く、1100万部の本を手掛け
出版塾TACの講師である
作家・プロデューサー・編集者の
長倉顕太さん

の2名をお迎えした。

今回の朝活読書会では、

読者が選ぶビジネス書グランプリ2024の
イノベーション部門にノミネートされた

新刊『デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果が出せるのか』より

✅日本人も参考にしたいデンマーク人の考え方
✅自分の強みの活かし方とは
✅他人に期待しない、人との付き合い方 等

日本社会のルールしか知らない私たちには、
そうなんだ!と思考の幅が広がる時間であった。

Ι 朝活読書会とは


読書会や本を通じて自分を知り
今後歩みたい人生のヒントを見つける

アウトプットを通じて
言語化を行い
沢山の価値観を知ることで
自己成長に繋げていく

課題書籍を選定し事前にアウトプットを行う
当日はゲストをお招きし
対談や講演を通じてさらに価値観を深めていく

↓  課題書籍は発売1ヶ月で5刷となったこちら  


Ι ゲスト紹介


針貝 有佳(はりかい ゆか)

デンマーク文化研究家
デンマーク在住。1982 年生まれ。早稲田大学大学院社会科学研究科にてデンマークの労働市場政策『フレキシキュリティ・モデル』を研究して修士号取得。2009年末にデンマーク移住後、13年以上にわたってテレビ・ラジオ・新聞・雑誌・ウェブ等からデンマークの現地情報を発信。社会学的アプローチで社会を観察し、デンマーク語で現地の第一次情報にアクセスし、情報・世論・市民の声を届ける。執筆記事400以上、企業向けのレポート制作300以上手掛ける。


長倉 顕太(ながくら けんた)

28歳の時に出版社に転職し、編集者としてベストセラーを連発。今までに企画・編集した本の累計は1100万部を超える。編集者時代の10年間では、担当した142作中65作が5万部以上、22作が10万部以上、年間ベストセラーに6作ランクインの実績がある。独立後は8年間にわたりホノルル、サンフランシスコに拠点を移して活動し、現在はコンテンツのプロデュースやこれらを活用したマーケティング、2拠点生活の経験を活かしたビジネスのオンライン化/テレワーク化のコンサルティング、海外での子育ての経験(とくにギフテッド教育に詳しい)から教育事業などに携わっている。

Ι 今回のスケジュール


第7回朝活読書会
・挨拶/アイスブレイク
・課題図書アウトプット(3人1組と全体シェア)
・針貝有佳さん×長倉顕太さん対談
・質疑応答
・記念撮影

Ι 課題書籍のアウトプット


3人1組のアウトプットを行い、
その次に全体の前で立候補者によるシェアを行った。

ここでは、
より多くの価値観を知ることを目的としている。

相手の意見や考えを否定する事なく肯定し
『対話』・『会話』を通じて
参加者は自分の価値観を広げていくのだ


Ι 針貝有佳さん・長倉顕太さん対談


デンマークに住んで14年目の針貝さんの登場!

この半年は本の執筆をしていたが、
普段は『日本の社会のヒント』になるようなことを
デンマークで見つけては、
媒体問わず日本に届けることや
自分が興味を持っていたプロジェクトにも関わっている


ーデンマークとの出会い

大学時代、企業に就職するにしても
日本の社会はどうなるんだろう?と
明るい未来がみえず、
日本社会への違和感を常に抱いていた

自分がどこかで就職して働くよりも
日本社会のヒントを探りたい』と思っている時に
教授を通じて、北欧社会と出会うことが出来た。

大学院に進み

労働者も経営者の満足度が高く
転職率は高いが安心して過ごしている

というデンマークの労働市場政策に関心を持った。

これをテーマに論文をまとめたが
この制度の中で生きる人の
『価値観』や『考え方』が分からず
腑に落ちなかったそうだ。

卒業後、実際にデンマークへ行き、
デンマーク人と関わる中で
大学院時代のモヤモヤが解消されたと話す。

デンマークの人口は千葉県以下の580万人
それにも関わらず世界的な企業が多数ある

デンマークは少ない人口を最大限に活用し
それぞれの強みを活かし、
各自が役割を果たし
活かせていない人材がいないことが秘訣ではと話す


ー個性を伸ばす教育方針

子供が入学して最初の学年の会で
日本との違いを目の当たりにした

親として
間違っているのを見ても直さないでほしい」
と先生から指導を受けたのだ

間違いを指摘すると
やりたい』・『意欲』の気持ちがなくなるため
どんなに間違ってもいいからやらせてほしい

その間違いは自然と直っていくものだと教えられた

子育てに関しての論文を見ていくと
なんだかんだ放っておくのが一番効果的とある

人間はもともと新しい知識を得ることが好きな生物だが

小さい頃に
やりたくない段階でやらされたり
間違いを正される中で
『嫌い』になってしまった人が多くいる

デンマークは
興味のある分野を鍛えるのは強く

アジアの教育は平均的な基礎を身に付けるのが
向いている傾向にある


ーデンマークにおける学びとは

デンマーク人の中で学びと仕事はセットであり
常に学び続けるものだという意識でいる

職業観=自分のアイデンティティと捉え

自分がこれを極めたい
その為にこの企業のこのポジションにつく
その為に必要なスキルがあれば学んでいく

と考える

就職しながら進学する人もいて
企業がそれを支援するケースもある

教育が終わったから就職と切り離されていないのだ
日本人の読書時間は1日平均6分と
学びに対する意識の差が顕著に表れている


ー日本の若者へのアドバイス


「就職する」という考えではなく

・社会の中でどんな役割を果たしたいのか
・その為にどの企業で何をするのか

という考え方を持ってほしいと伝える

デンマークは教育課程の中で

・自分は何者か
・自分は何に興味があるのか
・自分は何が出来きるのか

を常に考えさせられるという

デンマークで体操の発表会をみると
「やらされてる」子供はおらず、
「やりたくてやっている」子供ばかりなのだ。

自分の好奇心を常に感じ
どこに自分のパッションがあるのかを育てている

これは子供の時だけではなく

働いてる人も
自分から湧き出るモチベーションを大切にしていて
その為に働きすぎず、
この情熱をキープするためにも意識的に休むのだ


ー何を大切にするか


今、20代だとしたら日本で何をするかと聞かれた針貝さん

当時は、メディア系には興味を持っていたが
正直今でも想像つかない…と話す

海外に憧れてデンマークに行ったというよりも
日本の閉塞感が辛く

就職したいよりも
「どうしたらいいのだろう」と探求していた

周りの人たちを見ても
人が活かされてない事にも疑問を感じていた

これが針貝さんのパッションである

この本を書いた目的の1つとして
「人と繋がりたい」とあり
ここから何かに繋がるのではないかと思っている

今の時代、働き方を選ぶことが出来る
だからこそ「会社選び」は気を付けないといけない

上司や人間関係に悩んでしまう人も多く
会社選びは「誰と関わるか」に直結するのだ

長倉さんは「誰と働くか」を重要視し
その為に今の働き方をしている

自分の価値観をどこに置くのかは明確にしておきたい

もし、デンマーク式で働きたいのであれば
自分で仕事をするしかない

自分のスタイルを見つけて、
自分のどこにパッションがあるかを見つけよう!

Ι 質疑応答


Q:文化の違いを大きく感じる所はどこか?


ミスに対して日本は特に厳しい印象を受ける

日本は『お客様は神様』
お客様の為に何かをするのが当たり前である
観光客としてくると凄くいい環境だなと実感する

デンマークだと
お客様側も、働いてる人は対等な人間と捉えているため
店員に対してある意味期待をしてない

実体験として、
デンマークのある医者の窓口時間が1日1時間
電話予約しても2週間後に来てくださいとかもざらにある

他人に期待することもなくなり
自分でどうにかしようという発想になるそうだ

システムや文化も
自分達の考え方や価値観が元になっているだけで
変えることが出来るのを忘れないでほしい。

デンマークのいいなと思う考え方を
まずは、自分の今できる舞台で取り入れて活躍してほしい!


Q:ライフスタイルをどう変えていったか?


針貝さんは、元々ワーカーホリックで
この本を書く時の条件として
家庭の時間を作ってほしいと旦那さんとの約束があり
ライフスタイル改革をしようと思ったそうだ。

デンマーク人にインタビューをしていくうちに
何人もの人が共通して考え方が似通っていたため、
考えが整理され
自然に変えていくことが出来た。

デンマーク人は切り替えが上手
やるときはやる・遊ぶときは遊ぶと、
その時間、時間を集中している

針貝さんはこの本を執筆しながら、
1か月別の仕事をしたり
2か月は夏休みで一切執筆しないと
ある時間をどう使うかを考えて実施した


Q:価値観の違う人達と働く中で意識してることは?


一緒に働く人に対しての不満やモヤモヤは
どこか他人に期待をしているのだと思う

デンマーク人は
他人に期待しないし、他人を変えられるとも思っていない
それは親子関係であってもそうだ。
その人の事はその人にしかわからないという考えが前提にある

ゆえに、統括者は
社員が大切にしてるものは仕事じゃない事を理解している。

今できることとして、職場での自分の役割を考えよう

 ・いつも明るくいる
 ・整理整頓をする
 ・怒られやすい人でいる 等、

と、なんでもいい。

日本人はある意味懐が深いから、
結果が出ないからと解雇されない。
あの人いいよねと
雰囲気で評価してくれるのは良いところだと思う

長倉さん自身も、正直今やってることが
本当にやりたいことなのかはわからないから
新しいことにチャンレンジしているそうだ

これから労働人口は減ってくるため
みんなくいっぱぐれることはないから
安心して新しいチャレンジをしてほしい。


Q:自分の強みを見つける方法は?

強みを見つけようと思うと難しく
消去法により【伝えること】を見つけていった

針貝さん自身
 苦手なこと 95%/できること 5%
くらいの人間だという

今向かない仕事をしている人は
「向かない」ことに気づけたことに気づいてほしい

もし、自分が気になるプロジェクトや人がいたら
自分はそこで何ができるかを考え
うざくない程度に関わっていくのがお勧め

ここのアピールの仕方がみんな上手じゃないと話す

針貝さんも、何ができるというわけではないけど、
デンマークで人を追っかけてきたという。

過去取り組んで良かったこととして、
デンマークで有名な翻訳家の翻訳サポートを行い、
周りから見たら意味ある?といわれたことも
彼女のために出来ることが嬉しかったそうだ。

長倉さんも自分が紹介したい人がいた時に
その人の為に無償で何かできる環境があり
そこに時間とお金が使えることが嬉しいと話す。

こういった所から繋がりが生まれていくのだ

最後に、
自分の中のエネルギーをキープして
エネルギーがない場合は、源泉であるパッションを見つけてほしい
これに出会えたら全て上手くいくと

針貝さんはメッセージを残した。

I まとめ


✅ エネルギーを保てるバランスを見つけよう
✅ デンマークの考えを自分なりに取り入れよう
✅ 相手の為に自分が出来ることないか考えよう
✅ 自分のパッションに出会うために新しい経験をしよう

学校を卒業したし、就職するかとレールに沿って
機械的に人生の選択をしていたことに気づかされた

・自分のパッションは何か、
・自分が関わりたいと思う人のために出来ることはないか

これを見つけるためにも、
新しい体験』は積極的に行っていきたい。

今一度、人生の優先順位を見つめ直し、
これで良かったと思える自分の人生を過ごしていきましょう!

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