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わらしべ物語♯2”交換童貞卒業!!”


「えっ!?がちでいいの!?オッシャーーァァーー」人生初のゴールを決めたサッカー少年のように喜んだ……

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 朝活のノリでボールペン物語が始まってから3時間。私は大学の就活支援課にいた。現在大学4年生で就職は決まっているのだが、就活の実績を買われて、後輩たちへ就活アドバイザーのアルバイトをやっていた。

 就活アドバイザーは自分のほかにも数名いた。全員、昨年の就活戦線を一緒に戦いぬいた戦友である。

 彼(彼女)らに、交換を持ち掛けたら速攻で交換できるだろうと、もくろんでいた。早速「ボールペンから家にしようと思ってて…交換しない?」と打診する。

 速攻で「ボールペンから家に?無理だろwてかボールペンいらなっw」と言われた。えっ、人類みなボールペンが好きなんじゃないの!?てか、去年内定目指して一緒に戦った戦友に冷たすぎない?就活通して社会を知ると、人は心が冷たくなるの?と頭が混乱した。

 先行きが不安になったその時…大学1爽やかで県内ブライダルに内定している男が白馬に乗って登場した。あだ名はビッキー。いい奴エピソード保有数No.1の彼ならきっとボールペンからなにか素敵なものに交換してくれそう(´;Д;`)

 早速打診した。彼はなにかあったかなぁと、少し困ったような顔でカバンをゴソゴソし始めた。まるで四次元ポケットにドラえもんが手を突っ込んでいる時のようにワクワクした。ビキえもんは懐から秘密道具を取り出した。

 「五色ボーールペーーン!!」その爽やかさも相まって、私にはその五色ボールペンが金の延べ棒のように見えた。その瞬間「えっ!?がちでいいの!?オッシャーーァァーー」初めてゴールを決めたサッカー少年のように喜んだ…。冷静に1色のボールペンが3時間で5色になったのである。実質5倍の交換に心が弾んだ。

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↑白馬の王子ことビッキーと五色ボールペン

一見、最高に見えた五色ボールペンとの交換に後々悩まされるとは、この時はまだ誰も知らない…

【↓↓第3話はここから↓↓】





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