【読書感想文】墨のゆらめき
こんにちは、浅生です。
今日は読書感想文をしたためたいと思います。
といっても、書を読んだわけではないので読書という位置づけになるのかわからないのですが。
みなさん、オーディブルって知っていますか?
Amazonさんのサービスのひとつで、プロのナレーターさんが朗読した本を聴けるものなのです。
様々なジャンルの本があって、中には、ビジネス書もあります。
オーディブルだけで聴けるポッドキャストもあるので、書というジャンルに囚われないアプリだなと思いました。
このオーディブル、浅生は夫から
「これ、なにかしてる時にながら聴き出来るよ」
と、オススメされましてダウンロードしてみたのですよ。
つい先日までは無料期間もありましたのでね……!
が、ですよ。
浅生、仕事でさんざっぱらボイスドラマの脚本書いておいてなんですが、実は音声で物語を聴くのが苦手なのです。
電話も得意ではないので、耳から情報を得る、という行為が苦手なのかもしれませんね。
とにかくそんなわけで、最初ススメられても
「いやあ、でもなあ。小説を音で聴いてわたしにちゃんと理解できるかな?」
という心配があったんですよね。
なので、それ込みで無料期間が適しているな、って……。
で、ですよ。
まずは夫がオススメしたミステリ小説を聴いて。
声はいいけど(さすがプロ)内容がつまらないんですけど~?しんどいんだが~?
となり、一度オーディブルから離れたんですよね。
でも、そろそろ無料期間終わるよの連絡がきて、解約するつもりでまたオーディブル見たんです。
そこで
「オーディブルオリジナル作品」
「三浦しをん著」
「声:櫻井孝宏」
著名な作家さんが、オーディブルのために書き下ろした小説とかあるのか!
しかも大好きな三浦先生!
全体の時間も短いということもあり、最後のつもりでこちらを拝聴し……
今、こうして読書感想文書くに至りました。
文字を題材にした、30代の青年2人の物語なのですが……つまんない言葉で申し訳ないんですがもーう本当に最高です!
遅れてきた青春というか……んあー! もどかしい! と、聴く側を引き込んでいくストーリーなんです。
性格の違う男性ふたりのやり取りがとてもリアルで、すごく軽快で面白いんですよね。
セリフ劇とはまさにこのこと。
主人公という立ち位置にいる力の感情が時々地の文にあふれ出るんですが、その言い回しもすごく好みで外にいるのに思わず「クスッ」と笑ってしまいました。
さすが三浦しをん先生。
人間の、なんともいえない心情を書くの本当にお上手!
こういう文体を書ける人になりたい!
その物語を読むのが、声優の櫻井孝宏さんです。
浅生は、tacticsで春華をやってくれた時から櫻井さんの演技はすげえすげえと思って生きていたので、それも聴くきっかけになったのですが……。
このお話で、改めて櫻井さんのすごさを思い知りました!
主人公の真面目な30代青年、気が強くべらんめぇなイケメン30代青年、老婦人、婦人の娘、後輩の同僚、元同僚の70代男性、小学1~5年生までの男女数人、猫……
このすべてを、全部演じ分けておられていたのです!
当たり前じゃん?
と思われるでしょう。
でも、実際最初に聴いたミステリでは、上手ではあったものの年齢の近い男性になるとどっちがどっちかわからない……なんていうことがあったのです。
でも、櫻井さんは同じ30代男性でも性格できちんと声の出し方をわけておられて
「これが……櫻井孝宏……!」
と、感動しました。
三浦先生もコメントで書いておられるのですが、読むだけでは感じられない、声で聴くからこそのこその面白さがありました。
間の取り方や、感情の乗せ方など、もうすべて素敵でより物語に没入出来ました。
オーディブルオリジナルってことは、つまりオーディブルでしか聴けないってこと。
こんな素敵な小説を?
って思っていたのですが、5/31にとうとう単行本が販売されるそうです。
やったね!
正直、本としても読みたいなと思っていたので、絶対買うぞの気持ちになりました。
目で読んでみて、どう感じるのか……今から楽しみです。
ちなみにオーディブルはライトノベルもたくさんあるんですよ!
しかも、アニメ化した作品はその作品に出演された声優さんが担当していたりして……もうそれリアルなやつじゃん!
あと、声優さんファンの方にもオススメです。
なぜなら! その方の声だけずっと聴いていられるから。
しかもいろんな演技をしてくれるので、この人にはこんなポテンシャルが! と楽しめます。
実は浅生、その前にカササギ殺人事件を聴いていたんですが、声が佐々木望さんですごい感慨深い気持ちになってしまい、物語どころではなくなってしまった。
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